鈴木三郎さんの「野鳥散策(2)コチドリ(チドリ科)」(03・05・29)

全長15センチ。日本には夏鳥として4月上旬ごろに普通に渡来します。スズメぐらいの大きさで、目の周りのはっきりとした黄色いリングが特徴です。
 
 雄物川の河原の水際で、ちょこちょこと忙しく歩きながら餌を探している姿を良く見かけます。中流から下流域の砂礫の河原を主な生育地としているが、埋め立て地や造成地にも営巣
することがあります。
 
 近年は、産卵に適した河原の砂礫地が少なくなったせいか、遠く離れた場所に巣を構えるようになりました。神岡町では雄物川堤防上から、河川敷に降りて行くと一車線の砂利道の
真ん中に、3個の卵を産みつけているのを見つけました。

 車が通るたびに親鳥は巣を離れ、また戻って来ては温めています。巣は狭い道路の真ん中にあるので、タイヤに踏まれることはありません。コチドリはこのことを分かっていて巣を作っ
たのでしょうか。それとも偶然に壊されない場所に巣を作っていたのでしょうか。
 
 数年前からこうした行動が観察されていることから、この場所での巣作りは安全だと体験していたのでしょうか。二週間後、巣の中には卵はなく、近くを探して見たが雛(ひな)も親の
姿も見えませんでした。無事に巣立ったことを祈ってます。03年5月19日撮影。(日本野鳥の会会員・神岡町北楢岡住)