鈴木三郎さんの「野鳥散策(5)ケリの雛」(03・6・12)

 
伸びをした雛
近くで雛を見守る親鳥

03年6月1日、西仙北町大沢郷宿で撮影。

 孵化して2週間から20日ほどでしょうか。元気な姿で餌を探していました。ケリの雛は産まれてまもなく歩きだし、自分で餌を探します。通常は4個の卵を産みますが、全部が成長することはなかなか難しいようです。

 1週間前は2羽の雛しか見えませんでしたが、今日の雛はたった1羽だけでした。

 親鳥は常に雛の近くで見張りを続け、外敵や人間が近づくと、「キリリッ、キリリッ」と甲高い声で警戒警報を発し、雛に危険を知らせます。すると雛は直ぐに反応し、草むらの根元やその場に伏せ、じっとして動くことはありません。

 動かない雛は、体の模様が周りの土にとけ込み、外敵に見つかることは殆ど無いようです。

 やっと危険が過ぎ去りました。親鳥の警戒解除の声を聴き、雛は何事も無かったかのようにまた餌を探し始めました。(日本野鳥の会会員・神岡町北楢岡住)