鈴木三郎さんの「野鳥散策(16)番外編・キツネその2」(03・08・01)

 

 7月18日撮影。ビデオカメラの前にフィールドスコープを取り付けて、90倍から125倍の高倍率で撮影です。通常のフイルムカメラでは1000ミリの望遠レンズを取り付けても、せいぜい25倍ぐらいですので、ビデオは圧倒的な高倍率です。

 また、ビデオの強さは少しぐらいの暗いところでもかなり明るく写り、一度スイッチを入れると最大1時間も連続して撮影できるので、後から再生しながら決定的な瞬間を簡単に見ることが出来ます。こうした特性から動物の撮影にはビデオが有利です。

 キツネはその場にしゃがみ込んだままこちらをにらみつけて、じっと視線を外すことなく20分間も経過しました。この間、自分もじっと動かないようにして撮影を続けた。

 やっと警戒心がほどけたのか、時々左右の地面を見つめては立ち止まりながら、少しずつ近づいてきました。姿勢を低くしてからぴたっと地面に伏せて、前方を見つめた。びょんと跳ね上がり、前足で何かを押さえたようだった。

 ネズミを狙っていたのでしょうが、失敗したようです。こんな動作を三回ほど繰り返したやっと餌にありついたようです。

 その後、80メートルぐらいまで近づいてくれました。だんだんと日も昇り明るくなると、鮮明な映像が録れるようになりました。

 キツネは何事もなかったかのように、ゆったりと草藪の中に入り、二度と現れませんでした。30数分間のお付き合いでした。

 私は、キツネなど獣は全くの素人ですので、オスかメスかまた大人か子供なのかも分かりません。読者の皆さんで、ご存じの方がおりましたらご教導願います。(日本野鳥の会会員・神岡町北楢岡住)