鈴木三郎さんの「野鳥散策(19)アマサギその1(サギ科)」(03・09・18)

 
 
 8月30日撮影。

 今、神岡町は白サギの集団でいっぱいです。

 お盆を過ぎた田んぼの稲穂も一斉に花を咲かせ、いよいよ黄金色の稔りの季節を迎えます。毎年、丁度この時期に合わせたかのように、白いアマサギの集団が神岡町に現れます。

 大浦沼のヨシ原で、初めて確認したのは8月16日でした。

 沼の両側には2メートルを超すヨシが繁殖し、加えて超湿地帯のため誰も近づくことは出来ません。こうした環境が彼らの塒(ねぐら)に適しているのでしょう。

 朝5時を過ぎると少しずつ明るさが増し、200メートル離れた場所からでも、肉眼ではっきりと白いアマサギの集団が確認できます。

 おおよそ150から200羽近い数です。

 30分後、ヨシ原から2羽が舞い上がりました。まもなくその後を追うかのように、20羽から30羽の集団が飛び出してきました。

 約50羽前後のかたまりとなって、先頭の後を追います。東に向かう集団、西に進路を定めたものなど、それぞれの餌場に向かって行きます。

 アマサギとは亜麻色のサギで、頭から首、背中の一部が薄茶色で、夏羽と呼ばれる繁殖期だけのものです。秋には全身が真っ白になります。

 集団を観察すると、10パーセント程が亜麻色で20パーセントが中間色、残りの70パーセントが白でした。

 彼らの滞在期間は短く、9月下旬頃には姿が見えなくなります。南の暖かい地方に移動するのです。(日本野鳥の会会員・神岡町北楢岡住)