鈴木三郎さんの「野鳥散策(41)チョウゲンボウ(ハヤブサ科)」(04・08・04)
 
 
岳見橋の近くの枝に留まるオス
メス

  全長  メス  33センチ

  撮影  04年4月〜7月
 
オス
メス

  ハトほどの大きさしかないが、すこぶる飛翔スピードが速い猛禽類である。

  神岡町の雄物川に架かる岳見橋では、15年以上も前から鉄骨の隙間を利用して繁殖が続いています。

  海岸や山地、川沿いの断崖で繁殖する習性を持つが、環境の変化に適応して人工構築物を利用する能力を持っているようです。

  狩りの時に見られるホバリング(停空飛翔)と呼ばれる独特の飛び方は、地上の獲物に狙いを定める時に見られ、ヘリコプターが空中に停止しているのとよく似ています。

  この大きさでは他にホバリングが出来る鳥がいないので、直ぐにチョウゲンボウと分かります。

  畑や草地などでネズミ、モグラなどを捕まえているので、農家の方にとっては益鳥と言うことになるでしょうか。

  ちょうげんぼう(長元坊)とは面白い名前であるので、由来を調べてみた。

  『鳥の名前』(大橋弘一著、東京書籍)によると、古くは奈良時代からノスリとともに鷹狩りに使えない鳥として「くそとび」「まぐそたか」等と呼ばれ、やや蔑視されていたようだ。

  「チョウゲンボウ」の語源は不明だが、一説にトンボを意味する「ざんげんぼう」という北関東の方言を元に「鳥ザンゲンボウ」の略ではないかという推測があり、尾が長いチョウゲンボウの形態上の特徴をうまく言い当てて興味深い。(日本野鳥の会員・神岡町北楢岡)
 
体を震わせ羽の中に空気をため込んだ(オス)
オス。ピー、ピー、ピーと鳴きながらメスを呼んでいる
採草地の上空で見られたホバリング
エサの小鳥はシメと思われる
小鳥を捕まえて来たオスはメスを呼ぶとプレゼントした
メス。正面から見た顔はキリリとしている

 
12枚の尾羽が扇のように美しく広がった