鈴木三郎さんの「野鳥散策(47)ハヤブサ(ハヤブサ科)その1」(05・01・01)
 
 
ヒナのいる岩棚の親はとても神経質だ。

  ケンニチ読者の皆さま、明けましておめでとうございます。今年も野鳥散策をよろしくお願い申し上げます。

  ハヤブサが、大曲市内の岩山に営巣を開始してから10年目に入りました。垂直に切り立つ断崖に巣を構える習性を持っていますが、国内の営巣地は人間が近づくことが少ない海岸が圧倒的です。
 
産まれて4〜5日だろうか。まだよちよち歩きだ。
おかあさんの胸元ですくすくと。

  ここ大曲市の営巣地は内陸で、しかも巣の真下には民家や工場があり、道路では毎日、車の騒音や子供たちの元気な声が響き渡っています。

  警戒心がことさら強いハヤブサが、なぜこの場所に巣を構えたのでしょうか。

  ハヤブサは、何年間もかけてこの場所が安全に過ごせるか見極めてきたのでしょう。
 
 
親鳥の手前にある青い羽は餌となったカケス。
白い綿毛(めんもう)が抜け、黒っぽい羽が見えてきた。
もう一つ大事なこと、それは餌となる小鳥が周囲にたくさん生息していなければなりません。ハト、カケス、ヒヨドリなどは周囲の山で、カモなどの水辺の鳥は雄物川から調達できる環境にあります。

  安全と餌の確保、この二つの条件が揃って初めて年間を通して生息できるのです。


   ところで、1月9日(日曜日)NHKの総合テレビで、午前7時45分から「さわやか自然百景」で、「北海道  地球岬」と題してハヤブサが放送されます。

  絶壁で生きるハヤブサと岬の豊かな自然が見られます。大曲のハヤブサを思い出しながら是非、ご覧下さい。(神岡町北楢岡・日本野鳥の会会員)