鈴木三郎さんの「野鳥散策(56)ミサゴ(タカ科)」(05・07・30)
 
         巣の中で、雄親が餌を運んでくるのを首を長くして待つ。

  全長55センチ(オス、メスは64センチ)、翼開長174センチ

  主に海岸に多く生息しているが、少数が内陸でも繁殖し、レッドデータブックで準絶滅危惧種に指定されてる。
 
             林の縁にある中央の杉 頂上の枝が折れ曲がり平らになっている。フジのツタが巻きついているので安定しているようだ。

  平成15年、大仙市蛭川の山で枯れた松の木に初めて営巣し3羽の雛が孵化した。翌16年も3羽の雛が孵化したが、6月の長雨により巣が重くなり支えていた枝が折れ、巣は雛ごと落下してしまい繁殖は失敗していた。
 
   わが子を見つめる親の目は優しい顔つきだ(6月26日)   親の胸もとに入り、まだ甘えているのだろうか(7月3日)。

  今年はこの場所から南に2キロほど離れた杉の木に営巣したものです。

  杉の木に巣を作ることはほとんど例がありませんが、今冬の大雪で頂上の枝が横に折れ曲がり、巣が懸けやすくなったものです。加えて、フジのツルが杉の木全体に絡みつき頂上は平らで安定し、ミサゴが営巣するにはちょうどいい形になりました。
 
   足の爪は、鋭く曲がっていて、捕まえた獲物は逃さない。      巣から飛び立ち餌場へ向かう(7月17日)。
          親は巣から離れても、常に近くからヒナを見守る。

 
     大きな魚を運んできた(6月28日)。      巣に降り立つと腹をすかせたヒナが近寄ってきた。

 
    待っていた雌親は奪い取るように魚にかみついた。     鋭いクチバシで引き裂いた肉をヒナに与える。

  近くを流れる雄物川の上空を、上流から下流までかなり広い範囲を餌場にして魚を探している。
 
右側のヒナは親と同じぐらいに大きくなった(7月17日) 右側のヒナは羽を広げると直ぐにも飛び立てるような逞しさだ。もうすぐ巣立ちを迎える(7月17日)。

 釣り仲間の話では今年の雄物川は例年にないくらい魚が釣れているようで、ミサゴにとって雛を育てるには大変条件がいい年でしょう。

  6月3日に、最初に産まれた雛が確認されました。現在3羽の雛は共に順調に育っています。産まれてから50日程で巣を離れることから、間もなく巣立つものと思われます。去年は失敗していることから、3羽とも無事に巣立っていくまで見守り続けたい。(大仙市北楢岡住・日本野鳥の会会員)