鈴木三郎さんの「野鳥散策(62)アオゲラ(キツツキ科)」(06・01・28)
 
  左から姫神山、伊豆山、神宮寺岳と並び、中央に屏風を立てたように横たわっている山を地元で「ナダラ」と呼んでいます。

  全長29センチ。
  オスは頭上が赤い。桜の老木に止まり、樹皮の下に隠れている虫を探していた。   下の方から螺旋状に昇りながら移動します。

今年は32年ぶりの豪雪となってしまったが、元日の朝は厳しく冷え込み久し振りにくっきりと晴れ渡った。

  マイナス10度以下になると大気中の水分が凍り付く、ダイヤモンドダスト現象も見られた。

  こんな時は正月であっても黙って家の中に閉じこもっていられない性分で、厳冬の玉川に出かけて見ることになった。
 
  鋭く曲がった足の爪は、しっかりと体を支えます。   メスは後頭のみが赤い。

  そこには正に絵に描いたような美しい山水画の世界が広がっていた。厳しく冷え込むと玉川の水の流れは上流からの雪解け水がほとんど無くなり、水面は鏡となって周囲の景色を逆さに映し出します。

  一年に数日しかない美しさに、しっかりと見とれてしまった。

  水面には数羽のコハクチョウが羽を休めていました。
 
  アカゲラのオス。アオゲラよりも小さく、全長23センチほど。   コゲラ。国内に生息するキツツキ類では最も小さい。全長15センチほど。

  昭和11年2月、近代ドイツが生んだ世界的な建築家ブルーノ・タウト氏が大曲を訪れ、丸子橋と西山の冬景色を絶賛したそうですが、氏が玉川橋から下流の風景を見ていたらどのような感想を漏らしていたのでしょう。

  前置きが長くなってしまったが、真冬であっても比較的観察されるのがキツツキ類です。

  林の中からピヨーピヨーと良く響く鳴き声が聞こえてきた。大きな波形の弧を描きながら飛ぶので直ぐにアオゲラと分かります。

  世界中で日本にしか生息しない固有種ですが、不思議なことになんの保護鳥にも指定されていません。(大仙市北楢岡住・日本野鳥の会会員)