鈴木三郎さんの「野鳥散策(64)チョウゲンボウ(ハヤブサ科)」(06・03・18)
 
 20年以上に渡り、岳見橋の青い鉄骨の隙間を繁殖に利用してきた。

  全長35センチ

  豪雪となった今年、早くも岳見橋にチョウゲンボウが飛来してきました。
 
ハト程の大きさしかないが、鋭い嘴と足の爪を持ち、ネズミやモグラを補食する猛禽類である。(メス) 羽繕い中。尾羽の縞模様が綺麗に現れた。(メス)

  チョウゲンボウが、この橋の鉄骨を利用して繁殖しているのを初めて確認したのは、今から20年も前のことである。
 
下から鉄骨を見上げると、チョウゲンボウが出入りするのにちょうどの大きさである。カラスは狭くて下から入ることは出来ないでしょう。風雨などの天候に影響されず、また外敵にも守られる人工の要害となっている。 素早いスピードを生み出す翼と、人間の8倍もある視力で獲物を確保する。(オス)

  以来、毎年欠かすことなく3月には繁殖のために南から渡ってきます。飛来数が最も多かった年は4つがいがこの橋を利用したことがありました。彼らにとって、この橋はよほど都合がよい場所であったでしょう。

  今年は3月8日につがいを初確認しました。互いに上空を旋回しながら幾度も鉄骨の隙間に出入りを繰り返していた。
 
雄物川の岸辺に生える桜の木がお気に入りの止まり木となっている。(オス) 一瞬の出来事であったが、撮影することが出来た。

  橋の周辺には畑や採草地が広がっていて、餌のネズミやモグラなどが手に入りやすい環境にあります。小型の猛禽類ですが、益鳥として人知れず役に立っているのです。

  交尾も観察されたので、6月頃には雛の姿が見られそうです。(日本野鳥の会会員・大仙市北楢岡在住)