鈴木三郎さんの「野鳥散策(65)オジロワシ(タカ科)」(06・04・08)
 
 威圧感のある眼差しは風格を感じさせる。

   全長  95センチ

  大仙市神宮寺は海(河口)から70キロの位置で、雄物川のちょうど中間点となっている。ここには大きな中州が2カ所あり、近くでオジロワシが狩りをしているのをよく見かける場所です。
  朝日に照らされ、頭部が金色に輝いた。   何を見つけたのか、身を乗り出した。

  例年なら、3月上旬頃には北へ帰っている時期ですが、今年はなんと4月1日、この中州で観察されました。こんなに遅くまで滞在していたのは初めてです。

  早朝6時頃であった。川岸に生えている一番大きなニセアカシアの木に留まり、鋭い眼で周囲を見渡していた。
 
  飛び立つ瞬間。頭を下げ、尾羽を広げた。   翼をいっぱいに広げ、両足で枝を力強く踏み切って飛び立った。

  前日の夕方に同じ枝に留まっていたことから、ここをねぐらとして一晩過ごしたことでしょう。

  何を見つけたのかパッと枝を飛び立ち、2〜3回旋回したあと中州に降り立った。
 
  エンジン音を響かせながら、オジロワシのいる中州にどんどん近づいていく。   驚き、下流域に向かって飛び立った。

  サケでも探しているのだろうかと、動きをしばらく観察していたら、バイクのエンジンのような音が聞こえてきた。上流の方から船外機つきのボートがオジロワシのいる中州にどんどん向かって行くではないか。このボートに驚いたオジロワシは、下流に向かって飛び去ってしまった。
  再び舞い戻ってくれました。両翼をいっぱいに広げた雄姿は美しかった。   着地直前。風切羽と尾羽を目いっぱい使い、ブレーキをかけた。

  このまま北国に帰ってしまっただろうかと諦めていたら、ほどなくして舞い戻ってきてくれました。ゆっくりと旋回をしながら、また同じ場所に降りてくれました。
  この姿が今シーズンの見納めとなった。

  空中での旋回、着地、離陸などの様々な映像を収めることが出来ましたが、この日を最後に見えなくなってしまいました。(日本野鳥の会会員・大仙市北楢岡在住)