鈴木三郎さんの「野鳥散策(66)コチドリ(チドリ科)」(06・04・29)
 
カツラ(桂)の開花。短期間であるが、枝全体が濃いピンク色に染まります(撮影4月23日)。

  全長15センチ。
今年はこの堤防の上で繁殖するようだ。 目の周りの黄色い縁取りがチャームポイント。

  4月上旬、コチドリのつがいが大仙市に戻ってきました。コチドリの繁殖地は石ころの河原や農道の砂利道などである。

  完成して間もない雄物川の堤防で、興味ある行動が見られました。
 
手に取ってみたくなるような可愛らしさ。 正面から見るとキツい顔つきに。

  繁殖期に繰り返されるコチドリの行動は非常におもしろい。オスは地面に胸をこすりつけ、尾羽を高く上げる。ピュー、ピューと鳴きながら、扇状に広げた尾羽を左右に振りメスの気を引こうと必死です。この求愛ディスプレイは、何カ所も移動しながらメスの気持ちが高まるまで何度も繰り返される。
 
くぼ地を作り、尾羽を高く広げた。一連の求愛ディスプレイである。 尾羽を広げ、メスの気を引こうと必死です。

  やがてメスがその気になったとき、いよいよコチドリのダンスが始まるのであるが、これがなかなか情熱的なのだ。高まったメスはオスがデイスプレイしたくぼみに体を入れ、静かにその時を待つ。メスに気に入られたオスは嬉しくてたまらない。
 
片足を震わせ、メスにピッタリと寄り添った。 メスが頭を少し下げると、OKサインである。

  胸を反らし片足を小刻みに震わせて、メスの周りを踊るように歩くのである。

  コチドリのダンスの後は感極まって交尾にいたるが、メスは間もなく4個の卵を産む。今日もどこかでコチドリのダンスが繰り返され、人知れず新しい命が産まれてゆくのである。
 
交尾は何回か繰り返し行われる。 石ころの間からミミズを引っぱり出した。

  このあと産卵、孵化、雛の独り立ちと撮影できたら紹介したい。(日本野鳥の会会員・大仙市北楢岡在住)