鈴木三郎さんの「野鳥散策(68)イカルチドリ(チドリ科)」(06・05・27)
 
5月上旬、里山が徐々に彩りを増してきた。裏山の木々も明るく色づき、俳句の季語「山笑う」とはこのころの季節をさすようです。

 全長21センチ。
 
よちよち歩きながら、親のおなかの元に戻ってきた。
卵の模様は周りの石ころとそっくり。

  一般的に川の上流域にはイカルチドリ、中流域にはコチドリが生息すると言われていますが、神宮寺の雄物川ではどちらも観察されます。

  コチドリも砂礫地に営巣するなど生態が似ています。姿はイカルチドリの方がわずかに大きいくらいで、見た目では殆ど区別がつきません。
 
見事な擬態に一同びっくり。
コチドリの巣。砂利の上にわずかの枯れ草を敷いただけの簡単なもの。

  前回コチドリを紹介した場所の直ぐ近くで、イカルチドリが繁殖していました。

  雛は産まれて間もなく一人で歩き出し、餌は自分で探し始めます。なかなか自立心の強い子供達ではありませんか。
 
こちらはイカルチドリの巣。コチドリよりも粗末な作りである。
おなかの下で暖めてもらい散歩に出かけるようだ。親鳥のおなかにはまだ3羽が入っていますが、分かりますか。

  上空に天敵のカラスが現れると、親鳥はピッピッピッと子供達に警戒音を発しました。ちょこちょこ歩き回っていた子供達はサッとその場に伏せて、全く動かなくなりました。

  体の模様が周りの石ころとそっくりなので、どこにいるのか全く分かりません。擬態して身を守っているのです。
 
体は小さいが、足はながいようです。
親が立ち去った後、まだうずくまったままの雛も。

  親から警戒解除指令が出されると、また何事もなかったかのように動き回っていました。(大仙市北楢岡住・日本野鳥の会会員)
 
これからどこに出かけましょうか。
4羽の雛が孵化するには時間差がありますので、最後に産まれた雛は小さくてまだよちよち歩きだ。触れると壊れてしまいそう。