鈴木三郎さんの「野鳥散策(73)コアジサシ(カモメ科)その2」(06・08・19)
 
  早朝であり、ヒナにとってはまだ寒いのだろうか。1羽が親の下に潜り込んでいます。

  7月は全国的に大雨や集中豪雨が続出し、大きな被害が出ました。

  九州地方や長野県では、堤防の決壊や土石流など記録的な災害があったばかりです。
 
  7月13日、大雨により普段より1メートルも増水してしまった。水没まであと60センチと迫ったが、なんとか治まってくれました。

  長雨により雄物川の水位も徐々に上昇し、コアジサシの雛が流されはしないかと毎日が気がかりでした。
 
  親のお腹にもぐり込もうとしています。   運んできた餌は、ヒナの体の3分の2くらいの魚だ。少し戸惑っていたが難なく飲み込んだ。

  7月13日には普段の水位より1.5メートルも増水、あと50〜60センチ上昇すると中州が完全に水没してしまいます。

  しかし、幸いにして県南地方には集中豪雨が無く、雛の流出はなんとか免れました。
 
  背中は斑(まだら)模様ですが、まもなく親と似てきます。   3兄弟はいつもいっしょ。もう飛べるくらいになったが、親が運ぶ餌を待っている。

  8月6日には全ての雛が巣立ち、親鳥と一緒に元気に上空を旋回しているのが確認され、ほっと胸をなで下ろしたところです。

  しかし、本来の産卵場所である海岸沿いの環境が悪化し、内陸部まで移動してきたとしたら素直には喜べません。(大仙市北楢岡住・日本野鳥の会会員)
 
  大きな親鳥とほぼ同じくらいになりました。   背中はまだら模様から灰色に変化し、親鳥と見違うくらいだ。