鈴木三郎さんの「野鳥散策(84)アメリカコハクチョウ(カモ科)」(07・02・10)
 
     クチバシの黄色部が少なく、明らかにコハクチョウと区別できます。

  全長  120センチ。
 
 閉鎖水路の浅瀬に20羽ほどが休んでいた。中央の枯れた水草はマコモと思われる。   左側2羽のコハクチョウと比べると、右側はクチバシの黄色部が極端に少ない。

  2月4日、雄物川河川敷。ところどころ氷に覆われた浅瀬に20羽のコハクチョウが羽を休めていた。
 
 アメリカコハクチョウはクチバシのほとんどが黒く、目の付け根に点のように黄色が見られる。こちらは細長い。左はコハクチョウ。   2羽は他のコハクチョウとは少し距離をおいて行動していた。

  群れの中に、クチバシの黄色部が極端に少ない個体が2羽見つかった。2羽はとても仲が良く、いつもぴったりと寄り添っている。
 
 後から近づいてきたのはコハクチョウの幼鳥。   この2羽は兄弟だろうか。

  クチバシがほとんど黒い個体は初めて見た。もしかしてアメリカコハクチョウではないだろうか。なるべく特徴が分かるように丁寧に撮影した。
 
 今年は雪が少なく、水草も食べやすいだろう。   水中に頭を突っ込み、柔らかい根の部分を掘り出し食べていた。

  自宅に帰り直ぐ野鳥ガイドブックと見比べたが、どうも確信が持てない。そこで野鳥に詳しい方々に判定をお願いするなどして、やっとコハクチョウとアメリカコハクチョウの「交雑個体」であることが分かった。

  アメリカコハクチョウは日本に少数が飛来するだけで、その交雑個体も珍しい事だろう。翌朝また同じ場所に駆けつけたが、誰もいなくなっていた。(大仙市北楢岡住・日本野鳥の会会員)