鈴木三郎さんの「野鳥散策(87)ヤマセミ(カワセミ科)」(07・04・14)
 
 頭の冠羽(かんう)と尾羽を同時にピッと立てた。 

  全長  38センチ。

  雄物川の支流である楢岡川の下流に、ヤマセミがよく留まるポイントがあります。川の上に張られた電線がお気に入りの定位置だ。
 
  風で電線が大きく揺れながらも、うまくバランスをとっている。   真下を流れる川をじっと見つめ、魚を狙う。

  電線の下の川底は数十センチの段差が付いていて、ここを遡上できない魚を狙っているのだろう。

  ヤマセミは風に揺れる電線にしっかりと掴まり「キャラッ、キャラッ」と鳴きながら、水中の魚影に全神経を集中させていた。
 
  川幅いっぱいの段差により遡上できない魚がいるようだ。   大きな図体で全身が写りません。

  そこに川の中を、大形のアオサギが大股で歩きながら、電線の真下に近づいてきた。

  同じ魚を餌とするヤマセミにとっては、強力なライバルの出現だ。するとヤマセミは、背丈が自分の5〜6倍以上もあるアオサギに果敢にも襲いかかった。
 
  頭上に留まっているヤマセミを気にしている。   なかなか気性の激しいヤマセミであった。

  急襲されたアオサギはよほどびっくりしたのか、大きな図体にもかかわらず餌場を簡単に明け渡し飛び去っていった。(大仙市北楢岡住・日本野鳥の会会員)