鈴木三郎さんの「野鳥散策(88)ミサゴ(ワシ科)」(07・05・14)
 
 巣の中でオスが運ぶ餌をじっと待つ。

  全長  メス64センチ。

  里山にもようやく春の兆しが感じられる「山笑う」季節が訪れました。
 
  両足で餌をつかみ、一直線で向かう。   3年目となった巣も補修を繰り返して大きくなった。巣の中に魚を運んできた。

  野鳥たちは冬鳥から夏鳥へとバトンタッチし、春一番にヒバリが大空高く舞い、続いてウグイス、ホオジロなどの小鳥が囀り、久し振りに野山の賑やかさが戻ってきました。

  こうした渡り鳥に負けじと、猛禽類のミサゴは巣作りを終えて子育ての準備に入っています。
 
  体が少し大きいので左側がメスと思われる。   餌を食べる場所は決まっているようだ。

  私が知っている範囲で大仙市内には伊豆山、成島山、秋通、長野、成沢の5カ所で営巣地を確認しました。

  レッドデータブックで準絶滅危惧種に指定されているミサゴが、市内で5カ所も繁殖していることは、自然環境が良好に保たれていることになるのでしょう。
 
  魚を握り巣の上を旋回するオス。巣の中にメスの後頭部が見える。   飛び立つ直前の羽ばたき。

  魚を主食とするミサゴが生きのびて行くには雄物川、玉川の河川環境が今まで以上に良好に保たれて行かなければなりません。

  5カ所の内、成沢の営巣地では早くも親鳥がクチバシで卵の位置を変える行動が見られました。均等に温まるよう、時々卵を回転させるのです。
 
  近づくカラスに威嚇する。    おいしそうに食べる。

  近くの雄物川から調達したのでしょうか、オスが餌の魚を運んできました。

  このまま順調に進みますと、6月上旬頃には元気な雛の姿が見ることが出来るでしょう。(大仙市北楢岡住・日本野鳥の会会員)