鈴木三郎さんの「野鳥散策(90)サシバ(タカ科)」(07・06・29)
 
 猛禽類特有の視力がよいのだろう。眼光は鋭い。

全長  51センチ。

  繁殖のため渡来する夏鳥で、国内では秋田県と岩手県が北限とされることから北日本では数が少ないようです。
 
 谷間(たにあい)の沢づたいに続く田んぼを谷地田(やちだ)と言い、おいしいお米ができるそうです。   獲物を見つけたのだろうか。ジッと睨みつけた。

  低山から丘陵の林に棲み、田んぼなどの開けた場所でカエル、トカゲ、昆虫などを捕まえます。

  西仙北の秋通から大場台、立倉までは沢づたいに道路と田んぼが連なり、どちらを向いても同じような景色が続いている。
 
  草むらに潜むカエルを捕らえ、ひと口で呑み込んだ。   トビより少し小形で、胸と尾羽に横縞があり判別も容易。

  サシバが道路際の電柱に陣取り、鋭い目で地上を睨みつけていた。

  周囲の田んぼからギャラゴロ、ギャラゴロと賑やかなカエルの合唱が聞こえてきた。
 
  沢筋の谷地田で獲物を狙う。   西仙北大沢郷地区は平地が少ないので、山地の斜面や谷間などに田んぼを作ってきました。雑木林からしみ出した水や山際の細い小川、田んぼの一番上に作った「ため池」から水を引いてお米を作っています。このように雑木林や小川などの自然環境に加えて水田、ため池、水路などの人工的な構造物を人々が生活の中で適切に管理することによって、多様な自然環境が作られ、生物相も豊かに保たれているのです。

サシバはこのチャンスを待っていたかのように畦道めがけてパッと飛び降りると、足下には大きなカエルが押さえつけられていた。一瞬の出来事であった。
 
  伊良湖岬、佐多岬のタカ渡りは有名。   尾羽の先端に2本の横縞が見える。

  毎年同じ季節、同じ場所に現れるサシバ。きっとこの地域は餌が確保しやすく繁殖の条件が整っているのでしょう。

  市街地の雑踏から離れ、郷愁を感じる景色が広がる丘陵地帯。いつまでも残したい風景です。(大仙市北楢岡住・日本野鳥の会会員)
 
  朝日に向かい両方の羽をだらんと下げた。    ビニールハウスの上で休む。