鈴木三郎さんの「野鳥散策(94)カワセミ(カワセミ科)その1」(07・10・06)

  全長10センチ。
  昨年10月1日、大仙市の鳥に制定されたカワセミ。背中のコバルトブルーが特に美しい。

  カワセミが6年間に渡り使用し続けてきた土の崖が大雨による増水で崩れだし、このままでは来年の繁殖は無理だろうと思われた。
 
 
  工事前の現場。右側の崖が崩れかかっている。カワセミが長年、繁殖に使用してきた場所です。   国交省の配慮により大がかりな工事が始まった(1月)。

 カワセミの営巣地は河川敷内公園の一角にあり、年に何回かは洪水の被害に見舞われる地形が宿命であった。
 
  カワセミ用の営巣ブロックを組み立てていく。コンクリートの奥は真土が敷きつめられているのでカワセミは、穴を堀り進むことができます。   真冬の公園周辺一帯には様々な野鳥が訪れています。ヤマセミ、カケス、ミサゴ、シメ、アカゲラ等々数十種にも及びます。桜の若芽をついばむウソ。
  野鳥だけでなくキツネも棲息しています。雪の下にいるネズミを捕まえました。どうやって探しあてるのでしょうか。   水門の手摺りで小魚をねらう。

  そんな折り、地元で開催された川サミットの会場で国土交通省の職員と話をする機会を得た。ダメ元と思いながら、以前から考えていたカワセミの営巣ブロックを設置してもらえないかとお願いをした。もちろん即答はいただけなかったが、それから数カ月後に連絡が入った。工事に取りかかることになったので現場で立ち合ってもらいたいとのことであった。
 
  完成したカワセミ専用アパート。3つの穴がついてます。   公園の一角に設置されましたが、カワセミが利用してくれるのか多少不安もありました。

  国交省の粋な計らいに感謝感激であった。今年の1月から始まった工事はカワセミの繁殖期前に無事完成し、以降、カワセミの行動を記録する日々が7月まで続く事になった。(大仙市北楢岡住・日本野鳥の会会員)