| お腹の中から苦しそうにペレット(未消化物)を吐き出した。 |
全長17センチ。
人工巣穴に出入りを繰り返して40日が過ぎた。そろそろ雛が巣立ちを迎える頃である。
| 餌の魚を雛に見せびらかし飛び去った。 | お腹と足は褐色で雛と分かる。 |
抱卵日数は19〜20日くらい、孵化後巣立ちまでは約23〜25日くらいとされていることから、間もなく出てくる頃だろうと毎日のようにせわしなく現場に向かった。
| 親の鳴き声の方向を見つめる。 | 左側の親鳥が雛に餌を見せびらかしている。 |
5月31日、体全体が褐色の雛を発見。1羽だけだった。卵は4〜5コ産むのでまだ他に隠れているかもしれない。川べりの藪の中に入ってしまうと見つけることは困難となる。やっとみつけた1羽の雛。親鳥が近くの枝先に留まり魚をくわえている。雛は頭を上下するなどしてアピールしていたが、親は反対方向へ飛び立った。雛は餌をもらおうと後を追いかけていった。
| 3つの人工巣穴。手前は未使用で真ん中と奥の穴を使用して雛を育てた。真ん中の穴を掘削調査して埋め戻した。 | 上部から慎重に掘り下げる。 |
それから数日後、また親鳥の交尾が観察された。2回目の繁殖に入ったようだ。
7月23日に巣立ち直後の雛を2羽見つけました。
最初に巣立つ雛を1番子、2回目を2番子と呼ぶそうです。長年カワセミを観察してきましたが2回繁殖することは知りませんでした。
| ここからは遺跡を発掘するように丁寧に進める。 | 巣穴の一部が見えてきた。 |
3コあった巣穴を今回使用したのは真ん中と左側の2カ所であり、右側の穴は使用していません。一度使用した巣穴の中は雛の糞などで汚れているので来シーズンは再使用しない可能性があります。
| 全体像がくっきりと分かる。一番奥(右側)が広くなっています。 | 子育て室は入り口より何倍も広くなっている。下に残っている物質を分析中です。 |
国交省、専門家の意見を聞いて1カ所は埋め戻し、もう1カ所はそのままにしておけば、カワセミが来年どういう行動をとるか観察出来るだろうということになった。埋め戻しは穴の位置を確認しながら慎重に作業を進めた。遺跡発掘作業のようであった。直ぐ横を掘り下げ、だんだんと現れてきた巣穴の大きさを測った。入り口から最深部までは56センチである。コンクリート壁から10センチ入ったところまでの直径は5センチ、40センチ入ったところの直径は8センチで、50センチ入った一番広い場所の直径は13センチであった。
高さ10センチほどであったので横幅よりも高さが少し低い構造である。入り口から最深部に向けわずかの登り勾配がついていた。(大仙市北楢岡住・日本野鳥の会会員)