鈴木三郎さんの「野鳥散策(97)トラフズク(フクロウ科)」(07・12・15)

全長  40センチ。
 
  垣根として植えられた杉の木に陣取っていた。直ぐ下の道路は車と人がひっきりなしに往来する場所である。

   11月中旬、民家の生け垣にトラフズクがやって来たと連絡が入った。昨シーズン、大仙市内では初めての越冬が確認された場所である。
 
  いつもこちらを注視して警戒を怠りません。少し神経質のようです。   見つかりにくいヤブの中に目をつむったまま、じっとして動きません。

  トラフズクの主な餌はネズミやモグラ、カエルなどの小動物です。1メートル以上の積雪地域である大仙市内では餌の確保が難しいことなどから、冬期間は暖かい地域に移動してしまいます。県内では大潟村で越冬例があるだけです。

  昨年は暖冬であったので越冬できたものですが、今年はどうなるのでしょうか。

  暖冬であって欲しいと願っていたが、11月19日には20センチの積雪となった。このまま降り続いたらどうなるでしょうか。餌が採れなくなったら空腹に耐えられずに餓死してしまわないだろうか。それとも雪の状態を確認し、意を決して南の暖かい地方に移動してしまうのでしょうか。
 
  風雪となった朝、じっと耐えしのいでいた。   枝先の見通しのきくところで悠然と構える。

  どうなるのか心配で毎日のようにトラフズク詣でを続けることになったが、12月9日現在までに何処にも移動する気配はありません。

  私の勝手な推定であるが、トラフズクは今シーズンの暖冬を予測し、再びやって来たのではないだろうかと思ってます。いわゆる動物の予知能力です。皆さんはどう思いますか。(大仙市北楢岡住・日本野鳥の会会員)