鈴木三郎さんの「野鳥散策(90)ハイイロチュウヒ(タカ科)その2」(08・01・12)
 
 
 肉をひき裂き、獲物を食べる。

  秋田県版レッドデータブックには「越冬鳥・情報不足種」と載っている。これは評価するだけの情報が不足しているのでランク付けが出来ないということでしょう。北海道版では希少種に指定されていました。
 
 地上から飛び立った瞬間。
 両翼の端が黒いのが良く分かる。

  北楢岡の雄物川河川敷周辺は、広大な採草地と畑が連なっています。堤防の上からは東に奥羽山脈の青い山並み、北には秋田駒ヶ岳が、西には秋田の太平山が望めます。南を振り向くと鳥海山の秀麗な姿を見ることが出来ます。目の前に広がる草地と山の対比もすばらしく、ここを通るたびにゆったりとした気分にさせてくれる私の一番お気に入りのウオッチングコースです。
 
 食事のあとは草むらで休んでいた。
  金色の目が鋭い。

 上空から眺める鳥たちも、きっとこの地が気に入ってくれたのでしょう。これまでもオジロワシ、コチョウゲンボウなどの猛禽類やコアジサシ、ノゴマ、カッコウなどの夏鳥たちが多数飛来し、私たちの目を楽しませてくれました。
 
 正面から見る顔は恐いくらいのすごさがあった。
 一般的に北国の動物は白いものが多いようだ。

 新たにハイイロチュウヒも観察されたことから、河川敷の重要性がますます高まりました。わずか5日間だけの滞在であったが、灰色の体に黒い羽先がとてもよく目立つ美しいタカで、いつまでも忘れることが出来ない野鳥となりました。(大仙市北楢岡住・日本野鳥の会会員)