シドニーから戻り、やっと普通の生活になりましたが、一週間、事務所で仕事をすると、今度は3日ほど日本への出張です。今日はこちらの生活で気になる最近の話題を少し書いてみます。
昨年の春はカリフォルニア州内の複数の製油所の事故が重なって、州内のガソリンの供給量が落ち込み、我々が使うガソリン価格が大幅に上昇、カリフォルニアは全米でも有数の産油州であり、アラスカの原油も一番近い。原油が採れる筈がない州に出かけてもガソリン価格はカリフォルニア州よりずーっと安い。何故こんなにガソリンが高いんだ?と気になったものです。石油業界関係者によるとガソリンにかける州税の
比率が他の州より高いこと。他の州と異なりカリフォルニア州は公害対策上の理由で、MTBとか云われる添加物を市販ガソリンに加えることが義務づけられていて、それがコストアップの原因になっている。他の州ではその添加物を加える必要が無いのでカリフォルニア州内のガソリンが一時的に不足したからと云って、簡単に他の州からガソリンを持ち込んで販売することは出来ないとの話でした。納得は出来ないけれど、まあ選択の余地も無く、昨年の夏の終わりまではガマンをしてきました。
このガソリン価格の高騰問題は精油所の復旧で一段落。秋からは少しずつガソリン価格も下がってきたのですが、昨年末から今度はOPECの減産による原油価格の上昇と云う理由で、全米でガソリン価格の上昇が始まり、私がアメリカ生活を始めてから、今までに支払ったことがない1ガロン(3.8リットル):1ドル80セントの壁を超えてしまいました。既にハイオクガソリンだと1ガロン:2ドルを超えてしまい、今でも少しずつ高騰が続いています。
ガソリン価格の歴史を振り返ると、私がこちらで生活を始めた1980年当時は1ガロン:1ドル10セントほど、4−5年の間に1ドル30セント程度まで上昇したものの、その後は1ドル10セント前後に戻り、湾岸戦争で一時的に1ドル40セント前後まで上昇したものの、一時的で、終結後は逆に大幅に値下がりして1ドル以下の時代になりました。それが、アメリカ景気の回復と共に1ドル10セント前後に再上昇したのはつい4−5年前の話。究極はこの一年間の間に、色々な問題が重なり、じわじわと上昇、もう2ドル時代も目の前と云う感じですから、これは驚きです。
日本と比べるとガソリン価格はまだ安いのですが、交通手段として自分の車を利用する以外に手段が無く、通勤費補助なるものが会社から支払われることの無い国ですから、一人一人、この問題は生活を直撃しています。加えて、好景気の結果、個人消費を当て込んだ新車購買欲をあおるように、より魅力的な高性能車の供給と云う訳で、新型車の排気量も上昇するばかり。今や市場では2000cc以下の車は本当に少なくなってしまい、乗用車でも2500ccとか3000ccは当たり前、SUV車となると3500ccから5000ccと云う訳で、同じ排気量でも昔より燃費は大幅に改善されていると云うものの、ガス食い虫であることに変わりは無く、現実に多少価格の安いガソリンスタンドには車の列が出来るような状況になってしまいました。
景気の専門家はカソリン価格の上昇によるアメリカの経済への影響はわずかと云っていますが、庶民感覚から感じることはかなり色々な方面で影響が出てくるような感じがします。
それでは
岩間@サンノゼ