日本は梅雨明けの地域も増えたと聞いていますけれど、秋田は如何ですか?もう本格的な夏ですね。こちらサンノゼは毎日同じ安定した夏の気候。寒からず暑からず、湿度は無く、汗をかくこともない毎日が続いています。
インターネットによる全国紙の記事では今日から2000円札が登場のようですが、景気回復の起爆剤の役目を果たすか?どうか?ですね。一、五、十、五十、百、五百、千、五千、一万(間違いないですよね?)の単位の中に、いきなり二千ですから、使っていて最初は計算する時に少し戸惑いを起こすかもしれませんね(笑)。
アメリカに来られた方なら良くご存知だと思いますが、こちらでは一、五、十、二十五、五十、一ドルの硬貨、それに一、二、五、十、二十、五十、百ドル札(それ以上の高額な紙幣もあるそうですが、通常、縁がありません)の単位です。
紙幣を使う限りにおいて、アメリカの紙幣は、どの金額のものでもサイズが同じであることと、金額に関わらず紙幣の色の配色が似ていて、金額の数字を確認しないと混乱しやすいと云う問題を除けば、買い物をされても、計算上の戸惑いはあまり無いと思いますが、コインの場合はちょっと違うのではないか?と思います。5セント硬貨の方が十セント硬貨より大きいこと、各コインに金額の数字が無く、最初はいくらか?分からないと云う問題がありますが、決定的な混乱は慣れるまでの間、二十五セント硬貨の存在によって起こされるのではないかと思います。つまり硬貨で支払う時、その計算を一瞬困難にさせてしまいます。25セントに十セント2枚を加えて45セントそれに5セント加えて50セントとか、25セント3枚で75セント、それに5セントを加えて80セントと云った具合です。特に一と五と十によるお金の計算になれた日本の人にとって、最初はこの25セントの存在は混乱の元凶のようです。
わき道にそれますが、街中で五十セント、旧一ドル硬貨を受け取ることは、ほとんど無くなりました。10年ほど前まで、ラスベガスでスロットルマシンを遊ぶ時には本物の1ドル硬貨(ケネデイーの顔写真が入った硬貨です)が使われましたが、今はメダルに代わってしまってます。この硬貨は大きすぎて、実用上、五十セントも、旧一ドル硬貨もポケットがあふれ重くなって仕方がないので、個人的には記念硬貨目的で発行されたのでは?と思っています。
そんな理由で、外形サイズを小さくした実用的な1ドル硬貨も発行されたのですが、なぜか不人気らしく、現在でも市中で、ほとんど出回っていません。このコインを貰おうとするとサンフランシスコの名物、ケーブルカーの乗車券の自動販売機のお釣りに、この新型1ドル硬貨が出てきました。実際に買い物で、この1ドル硬貨を使うことが出来るのですが、使って見ると受け取る側も何となく信用していない?と云う感じが伝わってきます。政府はユーザー(?)に好まれる1ドル硬貨のデザインを再度検討しているとか云う話を聞いたことがありますけど、実際に1ドルが紙幣から硬貨になることを誰も望んでいないような気がします。また2ドル硬貨もあるよ!なんて話を聞いたことがありますが、私自身は実際に見たことがないので、誰か?カナダかオーストラリアの話とゴッチャになっているのか?それとも本当にあるのか?私には分かりません。
さて25セント硬貨の話にもどります。実は生活上、この25セント硬貨は非常に重要です。日本に比べて少ない町の自動販売機ですが、これらの機械は25セント硬貨を中心に使えるように作られています。街中のパーキングメーターも25セント硬貨がないと、細かい硬貨をかき集めて入れなければいけないので大変です。何よりも独り者の人に大切なコンインランドリーに出かけると、洗濯機も乾燥機も25セント硬貨だけを受け付けるシステムになっています。ですから硬貨の代表と云えば25セントになるでしょう。
この25セント硬貨に関して、アメリカ政府が面白い取り組みを始めました。通常の25セント硬貨の発行とは別にアメリカ50州の各州をデザインした25セント硬貨の発行を始めたのです。計画は1年間に5つの州のデザインが入った25セント硬貨を発行するそうで、一つの州のデザインが入ったこの硬貨は10週間弱の限定発行だそうです。最後の州の硬貨が発行されるまで、足掛け10年と云う壮大な計画ですが、最近になって、この種の硬貨を買い物のつり銭として随分受け取れるようになりました。25セントを受け取ってみると、あれっ!初めて見るデザイン!と云う訳で、コイン収集等に縁のない私でも、思わず使わずに引き出しに仕舞っておきたくなります。
当然ながら、このイベントに対して、あやかり商法が出没、50州分のコインがうまく収まるストックブックに、現在までに発行された各州の25セントを含めて30ドル(原価を考えると法外)で販売と云うようなものから、この硬貨の図案に色を付けてセットで高価に販売するなど、実に様々な商売を考えるものです。
10年後の25セント硬貨の価値がどの程度のものになるか?想像も出来ませんが、なかなか夢のある計画でアメリカ人らしい遊び心をも持った面白い政府の試みだと思います。その硬貨のデザインも各州の歴史に関わるもの、名産物や州のニックネームが書きこまれていたりで、なかなか多彩な印象をうけ、造幣局と云う硬いイメージを脱皮しているような感じもします。
ぜひ、アメリカを旅された時、受け取った25セント硬貨のデザインを一度確認してみてください。めずらしい種類のデザインのものが含まれているかもしれません。
では また
岩間@サンノゼ