丁度、私がアルゼンチンに滞在している間に大曲の花火大会があったんですね。契約しているプロバイダーのアクセスポイントがブエノスイアレスにもあってインターネット接続は出来たのですが、データーの送受信スピードが上がらず、結局、メールを受け取るのがやっと、トライしたケンニチのホームページへのアクセスは時間がかかってダメでした。電話回線の質はあまり良くない感じでした。
私自身が英語圏の国以外に出張することはめったにないのですが、今回たまたまアルゼンチンの首都ブエノスアイレスに出かける機会がありました。珍しい機会だったので「アメリカ暮らし」なんですが、ブエノスアイレスでの話を何回かに分けてお伝えしたいと思います。無論、一週間ちょっとの滞在を通じて、町の全てが分かる訳は無く、私の見たのは町のごく一部。その感想なので、事実と違うことは無論あるかもしれませんが、個人的な独断と偏見の感想と云うことでご容赦ください。
今回の話は第一印象と云うことで。
アルゼンチンは日本からは、ちょうど地球の反対側の位置関係であり、地理的には世界で一番遠い国になり、日本から飛行機の旅を続けると、ほぼ24時間かかると聞きました。当然アメリカからはずーっと近くはなるのですが、我々の暮らすサンノゼなどの西海岸の町からはやはり遠い国です。一番近い大空港、サンフランシスコ空港からブエノスアイレスに飛ぶ直行便は無く、シカゴ、ニューヨーク若しくはマイアミでの乗り継ぎになります。今回、私はニューヨーク乗り継ぎ便のスケジュールを選びましたので、サンフランシスコからニューヨークまで5時間半の飛行、そこで2時間の乗り換え便の待ち。そしてブエノスアイレスまでニューヨークから10時間の飛行となりましたので、結局、合計17時間強を費やしたことになります。
ブエノスイアレスの空港に着陸する前に見えたこの国は、とにかく平らな土地で農業にはもってこいの国土だと感じました。国土の面積は日本の7倍、人口の2倍以上の牛がいると云う国であることが実感として分かりました。そうは言っても出発前、私自身、アルゼンチンの国に対する知識はほとんどなく、頭に浮んだのはサッカー好きの国民、世界一牛肉の美味しい国、フォークランド戦争でイギリスに負けた国程度の知識しかありませんでした。
ブエノスアイレスはラプラタ川(川幅36km、川幅いっぱいの水量と対岸が見えない川幅は湖のように見えました)に沿った人口300万人を超える南米有数の都会で、ラプラタ川の対岸はウルグアイで国境に沿った町でもある訳です。この国の日系人口は移民者の家族を中心に25000人程度だそうです。
この町をぶらっと歩いて見ると、直ぐに気づいたことがいくつかありました。まずこの国には他の南米の国で感じられる他人種の国家と云う感じがしません。人口の98%はヨーロッパ系人種(ほとんどはイタリア系とスペイン系だそうですが)、町でアジア系やアフリカ系の人を見かけることも無く、アンデス山脈を背後に控えていながらインデイオの人達を見ることもありませんし、インデイアらしい文化を感じさせるものもありません。町の様子から感じることはレトロなヨーロッパの町をそのまま南米に持ってきたような感じです。
次ぎに服装ですが、その色使いが大変地味なことです。男女共に黒、濃紺、濃い灰色、それに白を組み合わせた服を着ている人が多く、赤などの衣服も非常に暗い赤で、原色とかパステルカラーの衣服を見ることはほとんどありませんでした。唯一、ラテン系の女性の特徴で、足に自信があるらしく、スカートと云えば超ミニ、それにヒールの高い靴の組み合わせが印象的でした。
もう一つは町の道路は100m毎に碁盤の目のように交差していていて、4本目の道は必ず広い道になっていると云う都市設計で、大変に分かりやすく整然としています。しかし、中心となるビル群がなぜか?古くて暗いんです。無論、場所によってはモダンなビルも並んでいるのですが、町にあるビルの大半はメンテが悪いせいか?どれもくすんで見えることです。この国は第一次大戦、第2次大戦の戦中戦後、物資の供給国として大変な利益を上げて繁栄したそうですが、その当時に建設されたビルのほとんどが、今でも町の中心を占めていることです。ただ外壁の塗装などにあまりお金をかけないせいか?どれも表面の色があせて、排気ガスでくすんだのか?灰色に見えます。この国は戦後のテロの時代、軍政による恐怖時代、年間2000倍を超えたインフレを経験したことなど過去、経済はほとんど破綻してしまうような問題を抱えてきた国ですが、農産物だけは豊富な国で食べ物に困らないと云うことが国民を支えてきたのかもしれません。ようやく経済は立ち直りかけているようですが、失業率は20%に近い水準であることから考えるとやはり大変な国です。
他の南米の国の明るい音楽と比べ、この国の音楽であるタンゴは歯切れの良さと共に哀調を帯びたメロデイーが特徴なんですが、この国を上手く表現した音楽だな!と改めて感心しました。それでは次回は食事の話しを。(本紙からカーソルを写真に当てると写真説明が読めます)