先週末は太平洋上を飛んでいました。サンノゼから成田への直行便がアメリカン航空によって週6便運行されています。自宅から一番近い国際空港で規模もそれほど大きくなく便利な空港ですが、シリコンバレーと日本を行き来するビジネス客が多いこともあり、土壇場に決まった出張ではなかなか座席を確保することは難しいのですが、今回、たまたま座席があり、久々にサンノゼから搭乗することになりました。機内で一番に感じたことは、その昔、ビジネスクラスの座席は日本企業の出張者、エコノミーの座席にはアメリカ企業の出張者で占められていると云うのが、当たり前のような感じだったのですが、今はその逆の状態なので、アメリカ企業は景気が良いんだ!と改めて感じました。
今日は携帯電話の話をしたいと思います。なぜ携帯電話の話を出したかと云うと、今まで日本へ出張する度に気になっていた携帯電話機の呼び出し音が随分と減ったことです。詳しくは知りませんがIモードとか呼ばれる携帯電話機による文字交信が非常に流行っていることと、駅構内での自粛規制や使用禁止、呼び出しがベルで無く振動によるものに変わってきた等の影響かとも思います。
アメリカは日本とその指向は大分違いますが、携帯電話の先進国です。その昔、日本で社用に使うような高級車にアンテナが取りつけて、大きな箱状の電話機本体を車内に置いて
移動電話としていた当時から既に持ち歩きが可能な携帯電話(もちろん今の携帯と比べると随分大きな物でしたが)が、個人の予算で買える価格で市販されていました。私自身も、そ
の頃から携帯電話を使っていましたが、日本から来られた方々にはこの携帯電話は随分珍しいものと思われてました。こちらでは携帯電話のことをセルラホーンと呼びますが、今は大抵セルラと云う名称だけで通ります。一時、モバイルホーンと云う言葉で呼ぶことも流行った時期もありましたが、今はモバイルはノートパソコンとかPDAと呼ばれる携帯のデジタルメモ帳(オーガナザー)を指すようになっていると思います。
この携帯電話ですが、日本との大きな違いは未だにアナログ携帯電話を持つ人が多いことです。無論、携帯電話サービス会社はデジタル化を強力に進めていますが、広いアメリカ
の中で住民が暮らすところ若しくは道路に沿ってサービスを行う為のアナログ基地局を完成させ、そのインフラ整備後の利益を充分に上げない内にデジタル基地局を新たに新設していくことが大変な投資になることや、携帯電話の利用者が特に望んでいないデジタル化を強引に進めるには、消費者の意見が強いアメリカでは難しいことで、当面(かなり長く?)はアナログとデジタルを平行してサービスしていくことになりそうです。ですから大きな都市は別ですが、地方に行くとデジタルの携帯電話が利用出来ないところが結構ありますし、道路沿いのサービスは未だにアナログサービスが主体です。
そんな背景からアメリカの携帯電話機本体の高級品はアナログとデジタル兼用機であり、デジタルのサービスが無い地域ではアナログ携帯電話として動作する機種です。さて、携帯電話機ですが、電話機を販売している店舗に出かけると、その種類の少なさに日本から来られた方は驚かれると思います。10種類ぐらい携帯電話機が展示されていれば、多いほうで4〜5種類しか置いていないなんて云う店舗もざらにあります。しかも携帯電話機の色は黒が主流。最近、銀メタリックのような色の機種も出てきましたが、好評だと云う話は聞きません。
アメリカ国内の携帯電話機は欧州メーカーとアメリカのメーカー製がほとんどで、それに少ないけれど韓国メーカーが製品を出しています。アナログ携帯電話機だけの時代には日本メーカーの製品もずいぶん市場にあったのですが、デジタル化と共に姿を消してしまったと云う、妙な話で、その原因は良く分かりません。とにかく日本製の携帯電話機はアメリカ市場から姿を消してしまった訳です。
また、アメリカの携帯電話機のサイズも次第に小さく且つ軽くなってきていますが、最近の日本で見る携帯電話機と比較すると、外形も厚みも比較にならぬぐらい大きく、且つ重く出来ています。日本の携帯電話のような大きさだと、指の大きなアメリカ人にはダイヤルを押し難いと云う人もいますが、日本国内ではアメリカ人も日本の携帯電話機を使っていますから、はたしてそれが本当の理由か?どうか分りません。また特に小さくしたから人気が出ると云う訳でもないので、これは単なる好みの問題かもしれません。携帯電話機の価格ですが、安いものでは100ドル以下(1万円以下)、中級で150ドル以下(1万5千円以下)、アナログデジタル兼用の高級機で200ドル(2万円以下)が一つの目安で、それより高価な機種もありませんが、まず市場で売れてはいないと思いますし、日本のようにカラー液晶を使ったものはありません。その昔、1年間とか2年間のサービス契約をすれば携帯電話機を無料若しくは1セントでくれると云う乱暴な販売もありましたが、最近はその種の商売は減ってきました。多分、消費者はそう云う製品は旧モデルか安物モデルじゃないかと思い始めたことによると思います。また携帯電話機自体が安くなってしまったんで、タダと云われても、そんなに得をした感じがしなくなったのかもしれません。
携帯電話機の購入とサービスの申し込みは多分日本と同じ様なものではないかと思います。どの携帯電話サービス会社を使うか?を決め、その系列の携帯電話機取り扱い店に行
きます。購入選択する機種が少ないだけにデザインや色などに迷うことは少ない筈です。運転免許証とクレジットカードがあれば手続きは極めて簡単、書き込む用紙もなく、その場で、店員が聞く質問に答えていけば、店員がコンピューターに直接その情報を打ち込んでしまい、本人は最後にプリントアウトされた契約書にサインをすることと支払いを行うことだけです。忘れていたのですが、アメリカでは携帯電話と家にある固定電話の番号の間に特別な仕分け番号が無いことです。云いかえると、携帯電話の番号か?固定電話の電話番号であるのか?の区別はつきません。
さて料金の方ですが、昨今の携帯電話サービス会社間の競争で、おおよそ携帯電話利用者はその恩恵を受けています。私の場合、月額29.90ドル(実際は税金などを加えると
33ドルほどになりますが)で、近距離、長距離電話の区別無く250分までの通話プラス週末時間250分、合計して月間に500分までは追加の支払いはない条件になっています。他の携帯電話会社も多少の表現の違いはありますが、結果的には同じ様なものですが、出張時に利用することが多い私には長距離電話料金が特別加算されない今の契約は有
利ではないかと思っています。
携帯電話のサービス内容としては普通の通話の他に留守録サービス、有料のEメールサービスがありますが、携帯電話によるEメールサービスを利用している人を私はあまり知り
ませんし、興味を持っている人もあまり無いようで、パソコン以外のEメール手段としてはPDAが主になるのではないか?と思っています。この辺りは日米のコンシューマーの好み
の違いではないかと思います。
それでは
岩間@サンノゼ