サンノゼは秋風が吹く週末でした。月曜日の朝、窓越しに外を見たら隣家の屋根や屋外に停めてある車の屋根には霜が降りてました。とは云え、まだ、日中の温度はそれなりに上がるので、日本の今の時期とは大分違いがあると思います。
ビジネスの社会ではよほど親しい人でない限り、宗教の話と政治の話題はタブーと云われています。普通であればあまり選挙のことなどの話題を取り上げることもないのですが、今回の混沌とした大統領選挙の結果はどう考えても異常な状態のように思います。
私のような永久権保持者には選挙権資格はなく、選挙のことを論評しても何の影響力もない訳ですが、やはり大統領選挙。誰が選ばれるかで、税金や福祉政策等などで、私のよう
な米国在住者の生活にも必ず影響が出てきます。しかし、接戦であったとは云え、未だに選挙結果が決まらず、泥仕合の様相になってきたアメリカの大統領選挙も妙なものだと感じています。
大統領選挙とは云え、選挙の投票用紙の形式や候補者の選び出し方や記入の仕方などの詳細は連邦政府では無く、全て州政府の下にある郡にゆだねられています。従って投票用紙も投票を計数する機械も郡単位で統一されていません。また、連邦政府と云えども、各州の不在者投票に関わる州の規則には口をだせないことから、不在者投票の方法や、しめき
り日時の制限に関しても州単位で違いがあります。更に投票時間の延長なども州で独自に決定出きることで、日本のように全国一律何時から何時までと云う絶対基準はありません。アメリカは中央集権の国家なのですが、合衆国の名称のとうり、地方の自治権が非常に強く、今回の選挙では国家、州、郡が複雑に絡んだ状態での不都合な点が、全て出てきてしまったような感じがします。
しかも、この泥仕合。機械で票を読み取るシステムはあてにならないと言って、手作業による集計の実施も求める訴えを起こされたり、一部の郡の独自の判断によって、その地域の計数を手作業で実施し始めたりで、一週間を経ても、益々混乱だけが酷くなっているような感じで、果ては、投票用紙への記入を間違えたので再投票させよ!と云うような求めが出てくると収拾がつかなくなる一方の感じがします。
どの国でも同様に選挙に落選すればただの人と云う訳か?個人的にはゴア陣営がおこしている手作業計数の要求(しかも自分の支持層の強い郡に限定して)とか、再選挙の支持
等、理屈から考えても疑問に思うような行動を開始してる姿を見ると、私個人の美学(?)から判断すると見苦しい!と言いたくなります。(米国でケンニチをお読みになっている方もいらっしゃると思いますので、極めて個人的な個人的な意見と云うことで了承してください)
ただ、今度の選挙ほど都市部と地方の票が見事に分かれた結果は珍しく思いました。概ね東西の海岸部と5大湖に面した州はゴアを押す民主党、内陸部および南部のほとんどの州はブッシュを押す共和党と云う図式になりました。私の暮らす大票田のカリフォルニア州は圧倒的に民主党が強いと言われ、開票開始後、2時間も経たない内にゴアの当確が決まってしまいましたが、地域別の最終集計の結果発表では大都市のロスアンジェルス、シリコンバレーのあるサンノゼ、サンフランシスコ、それに州都のサクラメント周辺は民主党なんですが、農業を産業基盤とする北部、内陸部、およびメキシコ国境に違い南部のサンデイエゴ地域は共和党。これまた全米の傾向同様に見事に2つに分れてしまっていました。
今回の選挙は大統領選だけでなく連邦レベルでは上下両院の半数の入れ替え選挙も行われましたが、こちらは共和党が過半数に必要な議席を確保しましたが、民主党と共和党の数が非常に接近してきました。その意味では、ほぼ互角の力を持った政治政党が存在するわけで、各種の法案に関する審議、採決も非常に微妙なものになってきます。
アメリカ議会の場合、法案そのものは政党として提出されるのでなく、議員として提案される場合がほとんどですから、同じ所属政党のメンバーから提出された法案と云えども、その内容が自分の主義にそぐわないケースや、支持団体や選挙区にマイナスの影響をもたらすと判断した場合は政党の意向に反してでも公然と反対票を入れますから、議会においても常に浮動票が存在するわけでその点は日本の政党政治よりも大分、大人のような感じがします。
日本であればその政党に属する議員がその党が提出した議案に反対投票した場合、直ぐに除名だとか、懲戒だとか云う行動に結びついてしまうのではないかと思います。
とは云え、フロリダ州のほかにオレゴン州でも未だに当確が決まらず、ニューメキシコ州では一度、ゴアが当確になったものの2日後に取り消しになり、両者接近と云うことで、現在もまだ当確が決まっていません。一票の票を大事にすると云うのは当然なのですが、逆に今のような泥仕合的な流れに変わってきたアメリカの大統領選挙。やはり何かおかしいようにも思います。
それじゃ
岩間@サンノゼ