2001年の紙風船上げは如何でしたか?。こちらサンノゼの週末は北から移動してきた大型低気圧の通過で、気温は低下し、冷たい雨模様の天気です。我が家の裏山の山頂付近は珍しくうっすらと雪景色になっています。どうも日曜日には更に気温が低下するような予報です。先週は記録やぶりの暖かさ、今週は真冬に逆もどりです。昨日はハワイ沖で米海軍の原潜と日本の水産高校の実習船の衝突事故で実習船側に9名の行方不明者が出ていると云うニュースが全テレビ局で大きく報道されています。一般にアメリカ人は軍隊に対する信頼感は厚いと思うのですが、軍が民間人に対して起した事故に世間の風当たりは非常に厳しいように思うので、米軍側は事実関係に関して比較的速やかに公表するのではないかと思います。
今日の話題ですが、この土曜日に地元の有力新聞サンノゼマーキュリー紙が、サンノゼ市内のジャパンタウンと呼ばれる地域にある手作り豆腐店「サンノゼ豆腐」をビジネス欄の紙面のほぼ1ページを割いて記事にしていました。アメリカ人と豆腐の話を再び取り上げたくなってしまいました。それに伊藤さんが大の豆腐好きであることも承知していますから(笑)。
私自身、サンノゼ豆腐の店主野崎さんとは個人的にも少々知り合いなのですが、今回の記事の紹介で初めてこの豆腐店に関わる話について知ったことがありましたので、まずその話を紹介させてください。もともとサンノゼ豆腐店を始めた経緯は第二次大戦中にアメリカで生活する日系人が敵性国人として全員(西部の4州で11万3千人ぐらいと聞いていますが)が自宅を追われて強制収容所に入れられた歴史があります。その強制収容所で生活している時に現在の店主の祖父にあたる方が、他の収容者から豆腐の作りかたを習ったことがきっかけとになり、戦争が終わった翌年の1946年に一家はサンノゼに戻り、そこで豆腐店を始めたそうです。その後、豆腐作りは2代目に引き継がれ、現在は3代目のお孫さんが、豆腐店を経営しています。また2代目の野崎さんはサンノゼ日系人の社会では良く知られた人で、がっちり型の頑固な職人肌の人の印象を与える方で、現在は70歳近くになりリタイヤーはしていますが、毎日2〜3時間程度、店の手伝いに来ますので、私もランチタイムにジャパンタウンに出かけてきた時には時々見かけることがあります。
豆腐店そのものは本当に小さな間口で作業場兼お店になっています。その特徴は所謂機械作りの豆腐では無く、手作り豆腐であることで、私が子供のころに住宅地にラッパを吹きながら売りにきた豆腐屋さんの豆腐そのもので、スーパーで売られる豆腐とは随分違いがあります。私は豆腐作りの知識は全くありませんけれど、その作業工程は20時間ほど掛かるそうで、2人のメキシコ系の従業員を使って製造し、一丁(日本のサイズより大きめの感じがします)1ドル60セント(約160円)で販売されているのですが、手作りであることから一日に製造出来る数も限られているでしょうから、正直なところ、さほど大きな商売にはなっていないと思います。
現在、こちらにある日系食料品の多くはパック入りの豆腐を販売していますが、お客の要望に応えて、このサンノゼ豆腐を扱いたいと云う要求は多いそうですが、昔から付き合いのある古くからある日系食料品店数店がこの豆腐を販売している以外、常連客がこの店に車で立ち寄って買っていくのが中心で、昼過ぎにはほとんど売リ切れてしまいます。私は美食家じゃありませんから上手い表現は出来ませんが、その硬さは絹ごしと木綿の中間ぐらい、スーパーで売っている豆腐よりは粗い感じがしますが簡単に表現すれば昔の豆腐の味と云う表現ではないかと思います。そんなことから日本から出張で来られた人で昔の豆腐の味を知る人には良く知られた店でもあります。
さて、アメリカ人と豆腐ですが、広いアメリカですからその地域によって豆腐に対する理解度や親しむ度合いは随分違うと思いますが、ご存知のようにアジア系住民にとっては大変ポピュラーな食材の一つです。中華料理、韓国料理店の標準的なメニューに豆腐を食材としたものは必ず含まれますし、ベトナム料理、タイ料理にも豆腐を使ったものが沢山あります。
アメリカ人の中でも菜食主義者と自称する人達にとっても、豆腐は究極の食材なのですが、実はその料理の仕方については疑問を感じます。彼らは豆腐ステーキとか豆腐ハンバーガー等にして食べるのですが、何と云うか?どうも日本人の口に合うようなもので無く、正直なところ豆腐の料理方法を知らないと云って良いのではないか?と思うほどです。豆腐ハンバーガーは日本のハンバーガー店のメニューにもあった筈ですが、その味を期待していたら、とんでもないことに気づきます。
アメリカ人を日本食レストランに連れていって豆腐料理を食べさせますと、まず圧倒的に人気のある料理は揚げだし豆腐のように思います。美味しい!これ何?材料は?豆腐?原料は?と云う話になり、大豆が原料であることを知って驚きます。鍋物の中に入っている味のついた豆腐も、彼らの口に合うのですが、鍋料理は一つの鍋に皆で箸を使うことを気にする人が多いので、その味を知る人は限られています。
逆に冷奴。これは日本人にとって究極の豆腐の食べ方でサンノゼ豆腐もこれが一番美味しいのですが、アメリカ人で、冷奴を食べて美味しいと云う人はそれほど多くありません。
一方、味噌汁に入った豆腐は好きと云う訳で、一様に豆腐f料理と言っても彼らの嗜好を判断するのはなかなか難しいことです。
でも豆腐そのものは健康食ブームにのって益々アメリカ人の食卓に入り込んでいく食材の一つではないかと思います。
それでは! 岩間@サンノゼ
写真:サンノゼ豆腐店
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