私の団地や友人の団地は大型団地で、3000世帯以上住んでいます。驚いたこと
に秋田の出身が多いのです。転勤や親の関係など理由はさまざまですが、秋田県
がいやで…という「妙な」理由のかたも少なくありません。
秋田県は人口の減少率が全国でも突出しています。そのため経済の落ち込み方
も、全国でほぼ最下位と中小公庫の支店長から聞きました。私は秋田県民は人柄
が良く、優秀だし、地域も自然や文化に恵まれた県と思うのですが、なぜ県外へ
出たくなるほどいやなことがあるのでしょうか?そういえば私の中学校の同級生
も「こんな町から早く出たい」と東京へ家族そろって移住しました。
仙台の人(私の周り)は地元を出たいとあまり思っていません。だから大学も
就職も地元が多いです。仙台の人に秋田はどうかと訊ねると、観光はいいが住み
たくはないと言います。県内の市町村が、住みたい町づくりを施策のスローガン
にしている点で、現実では大きなギャップがあります。
なぜ?………雪が多い、道路が悪い、遊ぶところが少ない、都市がない、不
便、他人の悪口が多い、他人の足を引っ張る、行政が住民をばかにしている、選
挙がきたない(金が飛ぶ)…などいろんな話(実際にあった)を聞きましたし、
私もその現実に遭遇した経験があります。
そんな中、「あの人はすごい、頑張っている、応援したい」という話が飛び込
んできました。大曲のある会社の話です。また田沢湖町のある企業もです。逆境
をものともせず、果敢に自分を売り込んでまい進する人や会社が出てきたことは
事実です。大きな変化でもあります。
そして、行政が非常に前向きにいろんな施策を打ち出しているのも感じます。
さて、宮城県庁に私の後輩がいます。「県知事は県庁職員によく思われていない
し、自分もそう思う」と言いました。それに対して、ある主婦が反論して「知事
は県庁の職員より県民優先で、職員に評価されるために働いていないのよ。何を
ねぼけたことを言っているの?県民は今の知事を評価しているわ」と一蹴しまし
た。
これまでは地域は行政や大手企業がその発展の大きな原動力でしたが、今後は
地域の住民や小さな企業の経営者、社員がいろんな場面に積極的にかかわって発
言力をもち、地域をつくっていくのだろうと思います。
仙台と秋田に二股かけて行き来している私には、近い未来の地域の主役達の登
壇が見えてきます。