こちらは夏時間はまだ続いていますので、朝方、目を覚ますと外は薄暗い状態になりました。朝、空一面、低い雲(霧なんですが)で覆われているのですが、気温が上昇する午前10時ごろから、瞬く間に雲が消えて、本当の青空(濃い青です)が広がるこの地域の独特の秋の天気になりました。とは云え、相変わらず年中同じような衣類で過ごしていますが(笑)。
ニューヨーク、ワシントンDC及びペンシルバニアのテロ事件から早12日が経過し、23日(日)朝からは事件以来、公的機関の全てで揚げられていた半旗が、普通の旗の掲揚位置に戻されました。いわゆる喪に服す期間が終わったと云う感じです。ニューヨーク市内マンハッタン地区でも事件現場地域の立ち入り禁止区域が大幅に縮小されました。
大リーグの試合も全米的に再開され始め、NFLのアメフト試合、NASCAの自動車レース等も再開され、多くの観衆を集めたようです。当然ながらどの場所でも試合や競技の開始前には事件の犠牲者に対する黙祷が奉げられ、多くの観衆は星条旗の小旗を持って会場に現れたようです。
ニューヨーク市のジュリアーニ市長も事件後、継続している定例事件インタビューの中で、救出作業の状況を説明する一方、市民はいつまでも事件の後遺症で市民の気持ちが沈んでいるばかりで無く、いつもの生活、いつものニューヨーク市に戻ることも非常に大切であると強調し、観光客が大幅に減少した状況下で、市民の購買意欲を高めること市の経済を落ち込ませないことである。皆、町に出て年末の感謝祭やクリスマス用のギフトなどを出来るだけ早く買いましょう!子供たちも以前のように外に出て遊んだり勉強したりする環境作りを大人が支援することが大切ですと話しています。
一方、今回の事件で一番大きな影響が出ているのが航空会社です。その後、アメリカ人全般に飛行機旅行をとりあえず手控えるムードが強く、秋のバケーション旅行を中止したり、会社が社員の出張を手控えるなどの結果、民間航空機の運行はほぼ正常に戻ったものの、どこの空港も乗客は閑散らしく、倒産する航空会社も出るのではないか?と噂されています。
政府も事件の被害者に対する保障の一部を政府が肩代わりしたり、緊急処置として航空会社を救済支援のための特別予算を組みました。
それでも航空会社は早期のビジネス回復には悲観的で、アメリカトップの航空会社ユナイテッド航空とアメリカン航空は各20000人の従業員のレイオフを発表、続いてノースウエスト航空やコンチネンタル航空などの大手も各10000人規模のレイオフを発表。加えて最大の民間航空機メーカー、ボーイング社も航空機の需要回復が見込めないとの理由で数万人規模のレイオフを発表するなど、アメリカの航空業界全体が大きな問題に直面しています。
現時点ではブッシュ大統領のテロ組織撲滅の為の報復戦に関しては議会のみならず、アメリカ国民の大きな支持を得ています。世論調査ではブッシュ大統領に対する支持率は90%を超えたそうで、政府が進めるテロ撲滅の長期戦に対して、非常に強い賛成の意思表示をしています。ブッシュ大統領はこの戦いは湾岸戦争のように近代兵器を駆使してイラク軍を攻撃したような華々しい戦いにはならず、地味で時間のかかる戦いになることも強調しています。
世論調査でも10年間ぐらいかかるかもしれないと予測するアメリカ国民は50%を超えています。今回の作戦開始を前に、先週は予備役の兵隊、50000人を召集し、さらに昨日6000人ほど追加として召集しました。予備役兵とは、かって軍隊に所属したことがあり、退役してからも年間数週間の集中訓練を受け非常時には兵役に戻る人たちのことです。この人たちは軍隊退役後の職業として警察官や消防士を選ぶ人が多く、サンノゼ市では約100人ぐらいの現役警察官が予備役兵らしく、この人たちが召集されると、市の警察官が不足する事態に陥ることになり、他の大きな都市も同様の問題を抱えることから警察官や消防士のリクルート合戦が都市間で始まるのでは?と懸念する声もあります。
サンノゼ市内のショッピンセンターを歩いてみると、何処にでも星条旗の小旗が並んでいること以外は普段とあまり変わらないような感じを受けます。人通りも普通ぐらいでレストランも
結構人が入っています。ただ食事中も今回の事件のことを話題にする人は多く、その意味に措いてこの事件が風化されることは当分無さそうな感じがします。
それでは
岩間@サンノゼ
写真:事件以前のWTC地域の写真です。2つのタワーが消えてしまった今の姿は本当に寂しい感じがします。