年賀状をすでに準備されて、もう相手先にそれぞれの先様への添え書きを始めている方も多いと思いま
す。「予定通り」郵政事業庁発行のインクジェット官製はがきは、11月中旬に品薄になり追加で生産された
ようです。そのあおりで、年賀状印刷で食っているいる業界はさらに撃沈され、パソコン・プリンタの浸透と
あいまって、年越しへの沈痛な悩みを抱き始めています。中には早期割引(早めの注文者には20%offと
か)や、価格をダウンして伸ばしているところもあります。ちなみに、100枚のカラー印刷で5000円前後
が平均です。3年前は7800円でした。
一方で、絵柄をすでに印刷して透明フィルム袋に入れた、5枚入りパック、10枚入りパック、3枚入りパ
ックはそこそこ好調です。しかしこれは万引きの多い商品で、最近ではサンプルナンバーを提示してカウ
ンターで現物を受け取る仕組みのお店が主流になっています。何かに挟んで盗んでもわかりにくいし、防
犯カメラに引っ掛かりにくいのです。しかも安売りチケット屋で額面の80%で換金できますから、ほぼ金
券です。昨年、秋田市の謀スーパーで大量の万引きがあり、結局つかまりましたが、全国ネットのテレビ
ニュースでも報道されました。確かに11月下旬にはパックのままの値札のついた商品が上野のチケット
屋で1枚45円で売られています。これはまずですよね。
年賀状の関連商品は、他にプリントゴッコというかつて一世風靡した「ばけもの」商品があります。自宅
で年賀状を自在にデザインして作れる印刷機で、大手スーパーなどでは1シーズンで30億、40億売って
いました。しかし、パソコンの影響をもろに受けたのはこの商品でした。97年ころから半減さらに半減で、
細々と消耗品が売れているようなものです。(メーカーの方失礼)でも、他方リソグラフという「ばけもの」
商品を開発して、学校や企業の社内印刷機としての地位を固めました。リコーの印刷機が競合していま
す。そのあおりを印刷業界は受けました。学校関係の仕事は結構儲かっていたのですから。しかも固定
していたのに…。
年賀状という国民的な商品は、いろいろな形で変容して市場をつくってきました。いまや完全に主役は
パソコンです。これこそ、印刷産業がパソコンのプリンタ産業のすそ野に組み込まれた瞬間です。