オーストラリアンハズバンドという言葉がある。妻がまだ寝ている間に朝ご飯をお盆に載せてベッドに運んだり、家事などを一
緒にしっかりやるタイプの夫の総称。陳腐化している言葉といえなくもないがまだまだ結構いるようでもある。
だからどうしたと言われれそうだが、私は毎日5時から5時半の間に起きている。朝ご飯は、トースト二枚だけ。バターやマー
ガリンは使わない。一枚目はベジマイトをぬる。これは、チョコレートのような色をしているが塩辛いオーストラリアの代表的な食
べ物。二枚目は蜂蜜にタヒニをつける。タヒニはゴマを油状にしたもので、体にいいらしい。オランダ系の連れ合いの好きなオー
クレイのギリシャ人の店で買う。
毎朝、こんな簡単な朝ご飯だ。一人で食べる。そして、サンドイッチを作る。いつも決まっている。その週の冷蔵庫の中の材料
がなくなるまで作る。これもバターを使わず、パンにレタス、ハム(鶏肉のハム)チーズのみ。5分もかからない。それから日本語
で「行ってくるよ。」と連れ合いに言って家を出る。職場が近くてまだ寝ている連れ合いは「頑張って。」と日本語で言ってくれる。
彼女は、熊本に一年、岐阜にも一年住んだことがあって日本語がよく分かる。余談だが、前に付き合っていた日本語の全くわか
らない女性に、「はい、そうですね。」という日本語だけを教えて便利だったことがある。
昨日は、ハムがちょっと臭くて怪しいなと思いながら作った。昼に食べた後、急に体の調子がおかしくなった。ちょっとねばった。
連れ合いはいつも、「大丈夫、大丈夫。」と言って物を捨てない戦中派のような人。パンの数が減っていないと、「また、外食して。
私が稼いで、貴方が使う。いつになったら私は仕事を辞められるの。」と言うから、ちょっとねばったハムも捨てられない。オースト
ラリアンハズバンドは辛い。てな訳で、昨日は不調だった。それでも、帰りにスタッフが、「元気を出して下さい。じゃ、一杯行きま
しょう。」などと訳のわからないことを言うので、ちょっと飲みに行った。誘われると断れないたち。
昨夜は一杯飲んでから、ちょっと朦朧としながら運転して帰った。連れ合いは、ワインの講習会に出ていたので、私が晩御飯を
作る。ナスと鶏肉のミンチと豆腐でマーボー豆腐。美味しくて、ガバガバ食べた。元気が出た。日本食趣味の連れ合いも喜んで
いた。そんな訳で体調はちょっとだったが、平和に終わった。私も、しっかりオーストラリアンハズバンドしていると思うのだが、い
かがなものであろうか。