マーク・トウェインは世の中には3つの嘘があると言ったとか。「嘘、真っ赤な嘘、そして統計」。統計に
よるとオーストラリア人が晩御飯の準備にかける時間の平均は20分とか。実際に調べたわけではない
が、オーストラリア人一般のシャワーなんかも早いようだ。オランダ系の連れ合いは、私がシャワーを浴
びていると、ガラス越しにVサインをする。最近、ラジオ体操のお陰で体が締まってきたことを誉めている
のかと思いきや、どうも目が喜んでいない。実は、シャワーは2分以内で出ろ、というサインはVだったの
だ。
全ての現象は節約から来ているように感じる。料理のガス、電気の節約。シャワーは、水とガス。洗剤
がついたままですすぎをしない皿洗いなんかは、水の節約の典型だ。
何年いても、このすすぎなし習慣だけは馴染めない。洗剤がついたままの食器で何十年も食事してた
ら、きっと体によくないのではと思うのだが。そう訴えても、連れ合いは「大丈夫、大丈夫。」と言っている。
オーストラリアは水が貴重、日本人は本当に困ったものだ、と相手にしてくれない。
こちらに来て、日本人が一番不満に思うのは、好きなように風呂に入れないということ。水の節約もさる
ことながら、こちらの風呂はイマイチなのだ。沸かし湯ではなく、お湯を溜めて入るので、その内冷めてく
る。長い湯船に浅くしかお湯が入らないので、頭以外にもあっちこっち顔を出したりして可愛いかったりす
るが物足りない。そんな訳で、私なんぞは年に2,3回しか風呂に入らないようになっている。
家の部屋中の電気をつけて「明るい我が家」とか歌いたいところだが、本当に私達の家は暗い。家の中
に電灯消し魔が幅を気かしていて、気持ちも暗くなりがちだ。夏のエアコンしかり、自動皿洗い機しかりだ。
使ったためしがない。
先日、いつものように遅く家に帰りドアを開けて入ると、サウナのような空気が迫ってきて窒息状態。連
れ合いがヒーターをつけていたのだがそれが半端ではない。私は、自慢じゃないが、日本の冬でも大汗
かいてひんしゅく者で、人間湯たんぽと平気で言われていたほどの暑がり代表。「何で、こんなに暑くし
て!」。連れ合い曰く「大丈夫、大丈夫。」
これでは、どこを探しても私の「立つ瀬」はみつからない。私は、オーストラリアに住んでちゃどう転んで
も、この先輩移民の天動説さんに勝ち目はないということだろうか。
*県南日々の読者の皆様、短期間ではありましたがメルボルンからの私の日記を読んでくださって、誠
に有難うございました。今回をもちまして、メルボルン日記は終了となります。皆様、是非メルボルンに遊
びにいらしてください。お待ちしております。