こちらの週末はこの雨季最後の嵐の通過で風と雨の天気です。ただ一時の嵐と違い気温も下がらず風も冷たくありません。春の嵐ですね。
今日はアメリカの消費者が日用品から電気製品にパソコン、それに自動車等を購入する時に必ずと言って良いほど参考にするコンシューマーレポートと云う小雑誌を紹介します。
この雑誌は日本の週刊誌よりもずっと薄めで、一見ペラペラの小雑誌のような月刊誌です。表紙も見るからに安っぽい印象なのですが、その中身の記事はコンシューマー市場に製品を提供するメーカーにとって戦々恐々とする記事が毎月載せられています。
この小雑誌の詳しい歴史は知りませんがアメリカで消費者保護運動を起こした弁護士ラルフネーダー氏が創設した団体コンシューマーユニオンが発行を始めたように思います。
このコンシューマーレポートは小紙に一切メーカーの宣伝を載せず、一般の購読料だけで運営し消費者にとって影響の大きな製品を各メーカーから買い集め、独自の評価手順に従ってその製品を徹底的に分析、評価して性能、安全性、寿命、価格等の総合評価や位付けを、この月刊誌で特集として公開する訳です。メーカーから広告費を得たりした場合、その評価の中立性を保つことが非常に難しくなると云うので無広告ポリシーを貫く背景だそうです。
評価の対象にする製品は家庭用のシャンプー、洗剤、歯磨き粉等から洗濯機、テレビ、冷蔵庫やジュサー、コーヒーメーカー等の電気製品から車、自転車、など等、凡そコンシューマが購入する製品のほとんどを扱います。中でも、一般に最も関心が高いのはやはりアメリカですね。各年度の自動車の総合評価です。
これは自動車雑誌などに記載される試乗評価等よりも、もっともっと細かなテストが諸々の項目に加えられ故障歴なども重要な内容として取り扱われます。同じ車種でも毎年度、評価が実施されますから、某メーカーのXXと云う車種は1999年モデルの評価が高かったが2000年モデルは評価が低くかった等と云う結果が出てきますので、中古車を購入する上でも非常に参考になります。
個人にとっては住宅の次に高い買い物と言われる自動車ですから、大抵は、まず自分の好みの何車種かを選んだ後で、このレポートの評価結果を読んで、最終的な選択を決めると云う人は少なくありません。車種を決めると云う人は少なくありません。
過去の例として、ある日本の自動車メーカーの車は、アメリカ国内での販売結果が良好であったにも関わらず、このレポートの評価結果としてこの車は運転中に横転しやすく安全性に問題があると指摘され、当然ながらメーカーは強く反論を行ったものの、その後の急速な売上低下によって、結局はその車種の販売を中止し更には車種名まで抹消してしまったと云うこともありますし、高級車として日本でも知られるドイツの自動車メーカーの場合には、一時的に北米市場から撤退しなければいけない状況に追い込まれました。
さて、3週間ほど前に各自動車メーカーの2003年モデルのレポートが公開されましたが、日本の自動車メーカーはなかなか頑張っています。小型車を供給する日本メーカーは各社何れかの車種が推薦(Recommended)の折り紙をもらっています。その中には米国で販売されている全車種が、このレポートで推薦を受けているメーカーが2社もありました。驚いたのはドイツで一番の高級車として知られるメーカーの車種はひとつも推薦されていませんでした。
さて、諸々の2003年モデルの中で、最高の車として評価されたのはBMW530i、運転して楽しい車としてはスバルのインプレッツァWRX、ファミリーセダンにはホンダのアコードとVWのパサート、小型セダンにはホンダシビックEX、小型SUVにはトヨタのRAV4、中型SUVにはホンダのパイロットが上げられていました。
無論、車は嗜好性の強いものですから、このリポートの結果が全てではないことも事実ですが(笑)。
岩間@SJ
写真:自宅庭で満開の白いつつじです。