岩間郁夫さんの「アメリカ暮らし(181)家庭園芸の季節」(03・4・15)

 ケンニチの統一地方選関連取材も、開票結果判明と共に、 一段落ですね。ご苦労さまでした。後は当選された方々が、 今度の選挙であげた公約を本当に実行して欲しいと云うことですね。

  イラクでの戦争も一段落の様子です。開戦から連日、新聞は4〜5 ページを割いて、大きなカラー写真を何枚も載せ、連日のトップ記事 でしたが、この週末の新聞の記事は少し内容も変わってきました。 しかし、新政権による国作りには、色々紆余曲折もありそうで、 アメリカ軍のイラク駐留も短期には終わらないような感じがします。 イラク戦争に関するアメリカ国民の支持率は最後まで70%代と 云う非常に高いものでした。しかし、我々暮らしの中での印象は 戦争自体、先の湾岸戦争よりもずっと大規模であったにも関わらず、 湾岸戦争時の緊張感とか愛国心の象徴であるような住宅地の家々に 星条旗が並ぶと云うような動きも無く、大変静かな感じがしました。

  無論、戦場に家族や知人が派遣された方々は別の思いなのでしょうが、 戦争そのものは粛々と実行に移され、その報道の過熱ぶりとは 対照的にアメリカ国民は比較的冷静に、その経緯を見てたような 感じがしました。

  ここシリコンバレーでは景気の悪化によって、失業率は全米レベルを はるかに超え、景気回復の兆しが見えない状況に喘ぐ多くの人達に とって、本当の関心事はイラク戦争より景気回復にあるのではないのかな? と感じました。今度の戦争は個人生活面で、短期にガソリンの価格が2倍近くに 跳ね上がると云う私自身は過去に経験したことのない現象が起こりましたが、 これも戦争自体が山を越したことから、今は少しずつ(でも高い)値段は下がりはじめました。

  さて、サンノゼは日本よりも一足早く、春のさかりです。時期的には、家々の庭に花や野菜の苗を植える時期がきました。日本で一坪家庭菜園と云うのが盛んと聞きましたが、サンノゼの人達も、家庭の庭の一部を利用して何か野菜を育てると云うことは大変盛んです。今はナーサリーと呼ばれる苗木店、DIY店、スーパーマーケットから ドラッグストアー等、客の出入りの多い店の店頭には野菜やハーブ類の苗が一斉に並びます。

  野菜の種類にあまり関係無く、一番小さい苗は大体75セント程度。客は山ほど並ぶ苗の中から、素人なりに元気そうな苗を選んで買っていきます。今の雨季が終わると、植物の成長する次の4〜5ケ月間は全く雨が降らない為、野菜の栽培も、自然の雨で無く、常に散水をしなければいけないと云う面倒な作業が付きまとう訳ですが、自宅で収穫出来る野菜の新鮮さと、自分で育てたと云う満足感も加わって、自家製野菜には格別なものがあります。

  この辺りの土地は、夏の日差しも十分にあり、土壌も肥えている為、サンノゼで育たない野菜は少ないのでは?と言われるぐらい多彩な野菜を育てることができます。アメリカ人の一番の好みの野菜の代表はトマトです。トマト自体が何も使える野菜であること(私は料理は無知ですが)と、比較的、強い野菜で、虫とか、病気で、シーズン中に駄目になってしまうことも無く、失敗の少ない野菜として選ばれるのではないかと思います。何処の店でも10種類以上の種類のトマトの苗が並べられる為、正直なところ、どれを選んで良いのか?私などには
分かりません。品種の名前がサンフランシスコフォッグなんて付いていると何となくその名前に関心が出てしまい、それを選ぶと云う感じもします。

  次に人気の高い野菜はピーマン、これも緑、黄色、赤、黒等、種類も様々です。続いてとうもろこしに豆類、ナスにキュウリにカボチャと云うことになるのですが、豆類はカリフォルニア州を含めた西部の人たちが、シカゴ等の中西部の人たちと比べると、あまり食べないと言われますので、こちらで売られている豆類の苗はどちらかと云うと中華料理系に使う豆類の苗が多いように思います。
 
  我々、日本人になじめないものの幾つかの野菜の苗はナスときゅうりです。最近は日本名が付けられた品種のナスやきゅうりの苗がこちらでも手に入るのですが実際に育ててみると、どうも?日本のナスやきゅうりとは違う?ようで、どちらも我々の頭にあるそれらの大きさと比較すると、異常に大きく成長してしまうのです。細長い筈のきゅうりはへちまの如く、ナスは紫色の瓜ような大きさになってしまい、どちらもお世辞にも美味しいとは言えません。私自身がさしたる園芸や農業の知識を持つ訳でもないのですが、育て方に問題があるのか?もともとそんな種類のものなのか?未だに分かりません。

  ちょっと不思議なのは唐辛子の苗が沢山売られていることです。唐辛子もピーマン同様の色揃えの苗があるのですが、唐辛子を育ててどうする?と云う疑問も私などは持ってしまうのですが、メキシコ系の住民の人たちはこれを非常に大切に育て、無論、収穫後は乾燥させて食卓で使うそうです。やはり、混合民族の国であるだけに野菜の苗も色々な民族の人たちに好かれるよう、インターナショナルに揃えられています。それでは収穫時期になったら、また続きの話をさせてください。

 岩間@SJ

写真:自宅の庭の隅で咲くりんごの花です。