連続で選挙関係の取材を広範囲なエリアで続けられていたんですね。地元の市議選は候補者も多いだけにその取材や記事作りに相当な苦心もあったのではないかと思います。
私自身はアメリカ市民でないので、こちらの選挙に関わることもないのですが、それでも選挙活動そのものに大きな違いがあるのを感じます。日本では定番の選挙カーなる車を見ることもありませんし、住宅地での連呼を聞くこともありません。街頭演説の場面を見ることもありませんし、おなじみの候補者のポスターすら貼られません。州知事選ぐらいの大物になると、テレビニュースでも候補者の話題を大きく取り上げるようになるのですが、市長選や市議会議員の選挙になると、新聞を詳しく見ない人には誰が立候補しているのか?すら分かりません。
こちらの選挙活動は地域での演説会と個別訪問、それに電話戦術が主な活動手段のようです。それでも支持者はXX候補を市会に!と云うような立看板(何故か顔写真は無い)を自宅の前庭に立て、静かに応援するのを住宅地で見かけます。
先週の後半3日間、サンフランシスコ市内のコンベンションセンターで電子技術関連のトレードショーがありました。我々は直接出展ブースを持つ計画は無かったのですが、某社の
ソフトウエア技術を使って、我々の会社が製品開発したこともあり、その某社の出展ブース内に製品化のサンプルとして展示を求められたことから、急遽、展示を行うことになり、サンノゼからサンフランシスコに毎日出かけていました。
最近の電子機器関係のトレードショーは世界的なIT不況の影響、イラク戦争に伴うテロ事件勃発の危惧や、航空機利用の心理的な手控え等などのネガテイブな要因が複数重なり、どのトレードショーも出展者数、来訪者数共に減少傾向にあります。今回、私が出かけたこのトレードショーも例外で無く、昨年度の出展規模の半分のサイズに縮小してしまったようです。
普段の年であれば、アメリカ西海岸の都市で開催されるトレードショーは日本、韓国、台湾、中国、香港など電子工業が盛んな国々からの来訪者が非常に多く、どこでもアジア系の人が目立つのですが、今回はどうも新型肺炎の問題の影響も加わったようで、アジアからの来訪者の少なさに驚きました。出展した日系企業の多くも日本から応援業務の出張者派遣を控えているようで、日系企業ブースも現地社員だけによる運営に変わっていました。
そんな中で一社だけ製品の魅力と云うより、そのバイタリテイーを感じさせる日系企業がありました。会社規模として、大きな会社では無いと思いますが、会場内に思い切って大きめのブースエリアを確保し、純日本調のブースデザインを施し、アシスタントの日本人女性3人は着物を着てパンフを配ったりデスクで顧客登録をする作業をてきぱきとやっていました。
思わず興味を持って、彼女達に話しかけてみると広島の会社でした。今回、アメリカのテキサス州にアメリカの販売拠点を持つので、そのキックオフを兼ねて今回のトレードショーに出展したとのこと。なんと彼女達も広島のその会社で働く社員の皆さんでした。元気良く頑張るんです!と張り切った言葉が、実に印象的でした。
そのブースの責任者と思われる日本人男性社員の方も、アメリカ人セールスマンを採用してゼロからのスタートです。これ以上悪い数字は出ませんから、前向きに行くだけです。と云うような話をされてました。
ここ数年感じていたことですが、多くのトレードショーでの日系企業のブースは会場内の一等地を利用し、大きい、立派、でも横並びの展示と云う具合で、個性が無くなってしまい、同じ会場で若さとバイタリテイーを感じさせる韓国、台湾、香港等の出展ブースとの違いをまざまざと見せ付けられたのですが、日系企業でもこんな風に若い人たちのバイタリテイーを感じさせる企業が出展していると云うことで、ちょっとほっとした感じがしました。
岩間@SJ
写真:自宅庭のざくろの花です。この花が咲くともう初夏です。