岩間郁夫さんの「アメリカ暮らし(187)ホテル」(03・7・21)

 一週間ほど日本へ出張。15日火曜日にサンノゼ空港に戻ってきました。テロ問題やSARS問題等で海外旅行は控え気味と言われますが、なぜか?アメリカン航空の成田ーサンノゼ直行便は満席でした。無論、路線によって違いはあると思いますが、夏休みが近いせいか?成田空港も、一時よりは海外旅行客が増えているような感じもしました。今日は旅行に不可欠なホテルの話をさせてください。
 
 日本でははっきりとビジネス向けホテルと一般旅行向けホテルの区別がなされているようですが、アメリカの場合、その差はどうもはっきりしません。その原因の一つはアメリカ企業の出張旅費の清算方式が、日本企業で採用されているような定額出張清算で無く、実費精算を採用していることに関係しているように思います。日本だと、役職によって宿泊費は一日8千円とか1万円と決められているケースが多く、誰しも出張で赤字を出したくありませんから、ホテル代も定額の範囲に押さえ込む努力をするのですが、アメリカの多くの企業は一応のガイドはあるものの、基本的にはホテル代の実費相当が清算されます。

 安いホテルに泊まって差額を浮かすとか、高いホテルに泊まってしまって足が出たと云うような問題はほとんど起こりません。出張中の食費も大体同様の清算方式で、常識的な範囲の金額であれば領収書を出張清算書に添付することで、会社からは全額支払ってもらうことができます。逆に昼食や朝食を抜いても、その食事代分をもらうことは出来ません。

 そんなことから、出張は上司に睨まれぬ範囲で、出来るだけ高いホテルに宿泊し、自腹となる家族旅行は出来るだけ安いホテルを利用すると云うのが、悪い(?)習慣になっています(笑)。
 
 アメリカのホテルは大別すると2つに分けられます。一つはモーテルと呼ばれる1〜3階建て構造で、部屋に至る通路は屋外に面している宿泊施設と、二つめは日本のホテルとほぼ同じ構造の所謂ホテルです。最近はこの2種類に加え、観光地の風景の良い場所にある個人の家を改築し4〜5組の宿泊者を泊めるB&B(Bed&Breakfast)と呼ばれるプチホテルの人気が出てきており、次第に都会の宿泊施設にも広がり始めています。
 
 モーテルは名前の通り、自分の部屋の前に自分の車を駐車出来るのが特徴で、一軒のモーテルの部屋数は20〜50部屋ぐらい、標準的には1部屋にクイーンサイズのベッドが2つと4人分のタオル類が用意されています。基本的には一部屋に家族4人が宿泊できることを前提に考えられていると思います。

 モーテルの施設としてプール、ランドリー等は整っていますが、レストランは無く、宿泊者は近所にあるレストランを利用します。細かな規則では複数人が同じ部屋に宿泊すると、多少は宿泊料が高くなる筈なのですが、大らかなもので、大抵は1人宿泊も家族宿泊も同じ料金と云うのが実情です。

  ホテルの施設は日本とほぼ同じようなものですが、アメリカのホテルの最大の特徴は部屋のサイズが日本と比べ、はるかに広いことです。部屋だけで無く、洗面所やバスタブの大きさも日本とは違います。ホテルには必ずレストランも併設されているのですが、アメリカのホテルのレストランはハワイ等のリゾート地のホテルを除くと、メニューの内容もお粗末で正直なところホテルのレストランで食事をしようと云う気になりません。ホテル側もレストランは儲からぬと割り切っているせいか?次第に質やサービスの低下は酷いものがあります。

 ホテルの広間や会議室を利用した集会とか、パーテイーはアメリカでも普通なのですが、残念ながら、食事の質は???です。アメリカのホテルの良い点は先に上げました部屋の広さと部屋料金で人数料金のシステムでないことですが、もう一つは部屋に置かれたタオルの数が多いことです。逆にアメリカのホテルで不満なことは、シャンプー、リンス、石鹸などはなかなか質の良いものが置かれているのですが、歯ブラシセット、かみそり類、部屋用のスリッパと寝巻きが無いことです。これで日本から来られて戸惑う方が結構います、
 
 ついでなのですが、一つの流行だと思いますが、トータルの部屋のサイズは同じようなものなのですが、ホテルの部屋でも高級とされるリビングルームとベッドルームの2つに仕切ったスイートルームの部屋を普通の宿泊料金で提供するホテルが増え始めています。宿泊先で寝るだけの習慣の私にはどうでも良いことなのですが、アメリカ人の中にはこの形式の部屋を好む人は多いようです。また、ホテル内のロビーは一般の人が利用するスペースとして全面禁煙(ネバダ州などはそうでない)なのですが、部屋は喫煙と禁煙に分かれていま
す。ホテルによってはチェックインの時に禁煙の部屋を選んだ場合、喫煙した場合には罰金として100ドル支払っていただきます。なんて書かれた紙にサインをさせられるホテルも出てきました。
 
岩間@SJ