サンノゼは最高気温が30度を下回る穏やかな天気が続いています。贅沢な悩みかもしれませんが、この時期は空気が極端に乾燥してホコリっぽくなることから、車がホコリで汚れて困ります(笑)。9月の伊藤さんご夫婦のアメリカ旅行を特別に意識した訳ではないのですが、このところ、旅行特集のような話題を続けてますが、今日はチップの話をさせてください。
チップは常識的なルールが有るようで?無いようで?チップと云う習慣に慣れている筈のアメリカ人も、これには結構、頭を悩ますようです。チップと云うのは本来、何らかのサービスに対するお礼として、つり銭などの小銭をサービス提供者に渡したのがルーツだと思うのです。
ヨーロッパ等では、まだそれに近いチップシステムが維持されているように思うのですが、アメリカの場合、チップそのものが、従業員の収入として組み込まれてしまった職業やそういう賃金システムが出来上がってしまったことが、少しおかしな方向に向かわせているように思います。
ウエイトレス、ポーター、タクシー等のサービス業の従業員は勤務先が支払う給与で生活するには明らかに少なめの金額であり、チップ収入を加えて、ようやく生活可能な合算収入になると云う潜在的な背景があります。
チップは支払い額の15%が相場とよく言われるのですが、実際に細かくその額を計算する人は少なく、大よその額であって、ある人はつり銭などの小銭を持つのがいやだから1ドル以下の端数が出ないようなチップの支払い方をしますし、支払いが高額であれば15%のチップは馬鹿にならない額になりますから、10%程度のチップで済ます場合もあります。
また、どんなに小額の消費でもチップを小銭で渡すのは気の毒だ!と云う思いから、チップの最低を1ドルと自分で決めている人もいます。
レストランで食事をします。その請求書には食事代と消費税額が分かれて書き込まれています。アメリカ国内の消費税は、地方税なので消費をする町や州で、その比率に差があり、消費税、ゼロと云う州もあり、消費税が1割近い州もあります。さてチップは消費税を加えた合計をベースに対して支払うものか?食事代をベースにしたもので良いのか?迷います。理屈から言うと消費税分にチップを支払うのはおかしいのですが、面倒だから合計をベースに支払ってしまう人も沢山います。
チップの支払いについて、不愉快な思いをすることが、ままあります。レストランよっては5人以上で、テーブルに着いた場合は料金の15%をチップとしていただきます。等と云う張り紙をした店に出くわすことがあります。そういう店では勘定書きには食事代に対し15%のチップが初めから乗せられています。沢山客は入ることは店にとって売り上げプラスになる筈なのに、何故?強制的に15%の額をチップとして支払うのか?強要されるチップは同じ額を支払うにしても、客にとっては気持ちの良いものではありません。
これは観光地のレストラン等で時折、出くわすことなのですが、当初はチップの習慣の無い国の旅行客がチップを支払わないで店を出てしまう予防策として考えたやり方だと思うのですが、テーブル客数に関わり無く勘定書きには食事代とチップ15%を加えた金額が書かれています。
先に書いたような張り紙も無く、勘定書きのチップ額記入欄名にTipと書いてあれば、大抵の外国人でもその意味は分かるのですが、敢えて、Tipと云う言葉を使わずGratitude等の言葉を使われると、何のことか分からぬ外国人客も多いのではないかと思います。明らかに意図的です。
それでもウエイトレス等のトレーニングが良く出来た店では、勘定書きを客に渡す場合、この勘定書きにはチップが既に計算されて入っています。と客に説明するのですが、ずるい店だとその説明も無く、勘定書きだけをテーブル上に置いていきます。一般的にアメリカ人客の場合、支払い前に、その勘定書きをかなり細かく見る習慣がありますから、これを見て、既にチップ込みで請求されていることが分かるのですが、外国人の場合、合計金額だけを見て、Gratitudeの意味が分からないまま、更に合計金額にチップを加えて支払いを行ってしまうと云うことがまま起こります。チップと云う習慣を知らなければ損をすることも無いのですが、チップ支払いの知識があった為に、結果的にはチップの二重払いを行ったことになってしまい、後で不快感がこみ上げてくると云うことがあります。
もう一つ不愉快な話ですがチップを貰って当然と云うチップズレした店員やサービス係員が現れ始めていることです。明らかにホテルやレストランの管理者の管理や教育の怠慢の結果だと思うのですが、チップを受け取った後、金額を見て、これだけか!と客に聞こえるような捨てせりふを吐く人間に出くわすことがあります。貰って当然!と云うのがチップでは無い筈なので全く不愉快なのですが、将来的には観光地のイメージを著しく悪くするように思います。
また、ついでの情報ですが、チップなるものはビジネス出張者には頭の痛いことの一つです。レストランでの支払いをクレジットカード等で行えば、チップ込みの金額を後日旅費精算することが出来ますが、現金で渡すチップは領収書も無く、後日の証明も難しいので、出張中ながら自腹を切るしか方法はありません。コンベンションの多いラスベガスなどへの出張は、自然にチップを支払う回数も多くなるだけに、3〜4日こういう町に滞在すると、かなりの赤字が出てしまいます。
それでは!
岩間@SJ