アメリカ西海岸旅行の出発まで、もう一週間ですね。8月最後の週に入ると、長い3ケ月の夏休みも終えて、新年度の授業をスタートさせる学校が多くなります。今日は学校の新年度の話をさせてください。
8月に入ると新聞に挟まれて届くチラシ広告にはバックツースクールセールと云う文字が目立ちます。学校の新年度のスタートにタイミングを合わせたセールで文房具や鞄類、パソコンや時計、携帯電話、それに新しい服を着て新年度をスタートと云う訳で衣類や靴類など、一年内ではクリスマス商戦の次に大きな商戦で、小売業が活発になる季節です。
義務教育期間は大体8月20日ぐらいまでに各生徒の自宅に学校から郵便で、生徒の新学年のクラスや時間割りが届けられます。小学校は全科目同じクラスで教えられますが、ジュニアハイとかミドルスクールと呼ばれる中学校から主要な科目の授業は能力別編成になり、一部の科目(美術、音楽、工作、家庭科等)を除くと、中学生になると授業時間毎に生徒は教室が変わり、クラスメートも変わるシステムになります。中学生になる子供には、この時期、多少、小学校のシステムとは違うカルチャーショックのようなもの感じます。
カリフォルニア州の多くの学校は8月最後の週から新年度が始まります。日本の学校のような一堂の生徒が集まる朝礼や始業式、入学式はありませんから、生徒は始めから指定されたクラスに出向き、初日の授業が始まります。先ずは教科書の配布です。義務教育は基本的には無料が原則。教科書も学校から貸与されます。つまりは学年が終われば教科書は
学校に返却します。教科書を破損したり紛失してしまった場合、親は教科書代を弁償しなくてはいけません。そんなことから子供が自宅に持ち帰った教科書に丈夫な紙でカバーを作るのは親の仕事です。同じ理由で生徒は教科書に書き込みをしたり、マークをつけたりすることもできません。これは私はやりすぎだと思うのですが小学校の低学年では、鉛筆やノートの紙まで学校から支給されます。
さて、その授業です。私も自分の子供を通学させてから気が付いたことですが、最初の2週間ほどの授業は大抵、前年度のテストを交えた復習の勉強から入ります。その過程でクラスの先生は各生徒の能力を再度確認し、そのクラス以上の能力があると判断された生徒やそれ以下と判断された生徒は、先生の指示でその期間にクラスを変更させられることになります。
現実には、これが割合良く出来たシステムで、前年度に他所の学校に在籍した転校生等にとって、正しい能力を判断してもらい、その能力に合ったクラスに配属してもらう為には大変意味があるように思います。
学校が始まって1ケ月ほどすると、オープンハウスと称し、父兄の為に学校が開放されるイベントがあります。このオープンハウスは両親が仕事を終えてから参加出来る夕方からの時間に開催します。各クラスでは先生によって、先生自身の紹介、1年間使う教科書の説明、クラスの教育方針、テストのポイント、成績判定の基準など。おおよそ、親として関心のある
クラスの内容と子供の現在の学校での成績や授業態度などについて話を聞くことができます。日本の家庭訪問に該当するかもしれません。授業参観と云う特別な日はありませんが、親が授業を見たければ、よほどに都合が無い限り、先生はいつでも遠慮なく受け入れてくれるようです。
カリフォルニア州の厳しい財政事情によって、州内の生徒数は増加しているにも関わらず、新年度は3000人以上の公立学校の先生が削減され、アメリカの就学児童の教育レベルを高めると云う大統領公約はどうなってしまったのか?不透明。州立大学の授業料も3割近く値上げされ、親にとって教育費の負担はアメリカでも頭を悩ます問題です。
では、また。
岩間@SJ