岩間郁夫さんの「アメリカ暮らし(191)州知事選その後」(03・09・29)

 ご一緒させていただいたアメリカ西海岸の旅行から一週間後、今度は私の方が太平洋を渡って、大阪、台北、香港、広州を回る出張となり、9月24日にサンノゼに戻ってきたところです。

 久々のアジアの都市訪問でしたが、台北も香港も4〜5年前とは随分変わっていました。ハイテック不況やSARS問題で、元気が無いだろうと思っていたのですが、私の予想は見事に外れ。相変わらず若い世代の人たちが産業界を引っ張っている活力を強く感じました。

 今回の出張で一番の驚きは、中国3番目の経済圏と言われる広州の町を見た時でした。私の持っていた今までの中国の印象ががらっと変わってしまうほどの驚きでした。10年前にはこんな高層ビルはほとんど無かった。会社を興しても事務所に使えるビルは無く、やむなくホテルの部屋を借りて、会社をスタートさせていた。と地元の人が云うように、この10年に急速に発展した都市のひとつだそうです。

 しかし、ここでもやはり新しい産業を担っている企業家は30代前半から40代までの人たち。台湾、香港同様に、アメリカのベンチャービジネスの影響を強く受けた人たちが、新しい時代の中国を動かしていると云うのを実感しました。

 さて、ケンニチによると大曲市は現在の大曲市として最後の市長選に突入したと云うことですが、こちらカリフォルニア州でも知事リコール投票と新知事の選出選挙は10月7日の投票日に向けて終盤戦に入っています。

 二つの投票を同時に行い現職知事のリコールが決まれば、新知事の選出結果が有効になると云う、ちょっと、妙な投票システムなのですがかなりの激戦です。最近の世論調査でも、どうやら現職州知事のリコール成立は間違いなさそうな感じで、大半の関心は誰が新州知事になるのか?に集まっています。当初、俳優のシュワルツネガー氏が圧倒的優勢と言われたのですが、共和党候補の乱立による票割れや、シュワルツネガー氏の具体的な選挙公約の出遅れたことから、民主党の現職副知事に追い上げられ苦戦の感もありましたが、有力共和党候補の何人かが選挙戦を諦めたことや、現職副知事がインデイアンの経営するカジノ団体から多額の献金を受けていた事実が分かり、裁判所から返金命令が出されたけれど、既にその金は使われてしまって、当人は直ぐに返金出来ないと云う醜聞が広がって、落ち目に転じ、再度、シュワルツネガー氏が、優勢に立っているようです。

 この選挙では、先にお話したように新州知事選候補者が100人を超えると云う異状な事態になり、現在、州内の選挙で投票に使用している候補者名にパンチで穴あけする方式では、投票者が間違った名前をパンチしてしまうミスが続出すると云う懸念から、州内全ての投票所でコンピューターを使って候補者を選ぶことが出来るシステムが用意出来る、来年の春までこの投票を延期すべきであると云う訴えが市民団体から起こされ、巡回裁判所ではその訴えが認められて、一時はその延期が決まったかと思われましが、高等裁判所ではその決定が拒否されて、投票は予定どうり10月7日実施されることになる等、候補者が選挙活動中なのに投票がどうなるか?分からないと云うような混乱も起きました。

 市民団体はこれ以上は、上告しないと云うことで、一応この問題も落ち着き、候補者にとっては最後の追い込みとなりました。州政府の多額の負債問題と雇用問題を抱えた産業界、何れの問題も新知事の手腕に期待している州民は多いと思います。どんな結果が出るか─。アメリカ市民でない私でも強い関心があります。

ではまた!

岩間@SJ

写真:先日訪問した中国広州市の街角と、ホテルの窓からの市街です。