岩間郁夫さんの「アメリカ暮らし(205)静かさ」(04・08・11)

日本はお盆休みの真っ最中でしょうか?。アメリカの方は6月中盤から始まった長い夏休みもぼつぼつ終わりに近づき、各家庭では9月から始まる新学年度の為に、子供の通学用
の衣類や靴を新調したり、文具を整えたりする買い物が始まっています。特に高校生になると、多くの子供が自分のパソコンを持ちたがることもあり、それらの市場を狙ったバックツースクールと云うクリスマス商戦の規模に続く大きな商戦が始まっています。今のところ、今年のバックツースクールの商戦はいまいち精彩がない等と新聞には書かれています。

  今日はちょっと変わった話題、静かさを取り上げてみます。平均的なアメリカ人が住宅を購入する場合、最も重要な条件として住宅の静かさを挙げます。自宅になる訳ですから、落ち着ける静かな場所と云うのは重要な要素に間違いないのですが、日本であれば通勤の交通や買い物の便利さ等がもっと重要視されるような感じがします。

  サンノゼから太平洋岸に向かうハイエイーは途中、山間部を抜けるのですが、ハイウエーから山中に入る間道のかなり奥にポツン、ポツンと住宅が建っています。外からはほとんど目立たぬ木立の中にあり、隣との距離も500mぐらいあるのは当たり前。一軒家に近い住宅も珍しくありません。無論、静かに措いて間違いはないのですが、防犯上?とか、万一急病?になったような場合は、どうするんだろう?と思うぐらい私などは不便さの方を気にしてしまいます。

  無論、スーパーマーケットが近所にある訳でも無いし、ガソリンスタンドも近くにはありません。買出しは車で週に一回で済むとは云え、不便を余儀なくされた生活のように感じるのですが多くの人には魅力ある住宅なのです。

  それだけ自らの生活環境の中で静かさを求めていることの証明なのですが、相反して家庭の中から出る騒音となると全く鈍感なのです。その多くが家庭の中の電気製品に起因しているのです。先ずはエアコンの室外機の騒音です。確かに自宅の全室を冷やすだけの能力を持つエアコンの室外機ですから大きいのは当然かもしれませんが、どのメーカーのものも
その運転時に生じるファンやコンプレッサーの騒音を減らす為の工夫にはほとんど気を配っていない感じがします。

  エアコン使用時には当人宅は窓を閉め切るので、その騒音の度合いはさほど感じないのですが、外に出ると大げさな言い方でなく50m先でもそのうなり音ははっきり聞こえます。恐らく日本にこの室外機を持ち込んだら近所からの文句は避けられないでしょう。掃除機も同じです。確かに全室カーペットの部屋の掃除をするので、その吸引力も大したものなのですが、発生する騒音は近くでも電話のベル音を聞き逃すほどです。

  私はこの掃除機の音を聞くと正直なところ不快感で頭に血が上ります。洗濯機に乾燥機。これも騒音の代表です。加えて食器洗い機の音もなかなかのもので、これらが同時に動く休日などは室内で体や頭が休まると云うような状態ではありません。割合、静かな電気製品となると冷蔵庫ぐらいではないかと思いますがこれも日本に持ち込んだら×かもしれません。
一方外では芝刈り機に、ごみを吹き飛ばすブロワー、これらの騒音も相当なものです。

静かさを求めながらもこのアンバランス。長く暮らしていても馴染めません。

  岩間@SJ

写真1:中国蘇州市にある中国4大名園の一つ留園です。明の時代に作られて何度か改修され清の時代に留園になったそうです(世界文化遺産です)

写真2:留園の中で来訪者へのサービスとして何箇所かで中国古典楽器の演奏をしてました。-------------------------------------------------------------------------------
 
 
 
 
 

--------------------------------------------------------------------------------