満開となった角館町の桜を観た。西木村のカタクリの花も楽しんだ。3日間、連休を取らせてもらった。初日は朝早く家を出て、角館町の武家屋敷を歩いた。選挙の多かった今年は土日も休めない多忙さで、妻は「あなた。5月の連休は休めるの」と心配していた。「もしも休めるんだったら角館町の桜を観に行こうよ。パピーも連れて」と小さな夢を育てていた。それに応えたい。その心づもりで5月を楽しみにしていた。
桜の角館町は幸い時間も早かったため駐車場も案外、簡単に見つかり、武家屋敷通りをのんびりと歩けた。観光バスが繰り出す人出もまだだった。武家屋敷通りのしだれ桜は満開となっていて、見事な光景だった。黒板の塀。そして薄紅色の桜の花。落ち着いた中に桜で華やいだ風景を眺めながらの散策は楽しかった。
出かける前、妻は自分のカメラを用意したがフイルムが入ってなかった。「何だ。フイルムが入ってないわ」と残念がった。「カメラだったら、自分のデジカメを貸すよ」と予備の小さなカメラを与えた。それを手に「これ私、専用のカメラね」と喜んだ。角館町を歩きながら、自分の目で写真を撮りたかったのだろう。
とにかく春の、しかも快晴に恵まれた桜のまち・角館を小犬のパピーも含め、家族そろって(と言っても2人と1匹のわが家である)歩けるのがよほど嬉しいのだろう。ビニールシートやパピーの飲み水を入れた水筒などを用意し、車に乗り込むと「アッ。あすこにも桜が咲いている。ほら観て、あなた観て」と饒舌だった。
角館町では妻も自分もそうだったが、武家屋敷のしだれ桜の美しさには感動しながら、そうした風景にはカメラを向けず、生け垣の椿を見つけてはそれを写したり、真っ白なモクレンを目にしてはカメラを向けた。そして「あなたここで私を写して」とパピーを抱き上げては記念写真に収まった。椿の写真を撮っては「つばき咲くー。春なのにー。あなたは帰らないー」と「釜山港へ帰れ」の歌を静かに口ずさんだ。
写真を撮りながらユックリ歩いたので時間も意外と早く経過した。閉まっていた武家屋敷も門を開け、お土産店も次々と店を開き、静かな通りは一気に目覚めたように賑わいだした。観光バスガイドの案内で団体客も流れてきた。通りが活気づけば活気づいたでまた歩くのが楽しくなるものだ。
武家屋敷通りの端から端まで歩き、桧木内川堤の桜並木へも足を伸ばした。「でも、やっぱりアタシは武家屋敷の方がいい。もう一度、歩きたい」と戻った。安藤味噌屋さんの店も開いていた。そこへ入ると「今夜はシソの実でご飯にしたい」と安藤味噌屋さん自慢のシソの実のみそ漬けを買い求めた。
結局、武家屋敷通りを2度往復し、気がついたらもう午前10時近くだった。「せっかくここまで来たから今度は西木村のカタクリを観に行こうよ」とそちらへ向かった。カタクリ園には先月27日、田沢湖町の取材の帰りに寄っている。しかし、妻はまだ観ていない。西木村に向かうと角館町に行こうとしている車が数珠つなぎとなっていた。これは帰りが大変だなと思いながらも、何とかして横道を見つけ、渋滞に巻き込まれないようにしようと考えた。
カタクリは場所によって終わりかけていたが、可憐な花の美の競演は存分に楽しめた。自分専用のカメラを手に腰を折り曲げたり、肩をねじるような格好をしながら、カタクリの花を撮る妻の姿が見るからに楽しそうだった。どんな写真になるか。とにかく写すのを楽しむ妻を見守った。
カタクリの見学を終えてから角館町へ戻るのは避け、田沢湖町へ抜ける横道を探した。西木村役場から間もなく左折する道があった。その道を走ったら、田沢湖町神代へ出た。そしてわらび座へと向かった。ここで休憩し、昼食をとった。わらび座も大勢の観光客で賑わっていた。お昼を食べながら「私たちもこれで人並みにレジャーを楽しめたよね」と妻はほほえんだ。
帰りはデジカメの写真をプリントするため、大仙市大曲のカメラ店に寄った。桜の角館町と西木村で写した妻の写真を中心に何枚かプリントした。妻にとって「自分の作品」として記念になればと思った。椿やモクレンの写真を手に「ワー。きれい。きれい」と喜んでいた。
連休2日目は「今日は太田町でグランドゴルフをやって、それからバーベキューをやらないか」と提案した。「ウン。なら実家の家族も一緒にネ」と妻も賛同した。妻の実家でも「家族全員が参加する」と喜んだ。肉屋さんに走って、8人分の肉と野菜などを買い求め、妻の実家に向かった。そして2台の車に分乗してのレジャーとなった。青空の下、妻も自分も、そして妻の実家の家族もみんな無邪気にボールを追い、春を楽しんだ。小犬のパピーも芝生を転がるボールを「ワンワン」と追って楽しんだ。
連休3日目の朝。散歩しながら「昨日のバーベキューの肉がまだ胃の中に残っているみたいで」とぼやいた。「だから今日は横手市の『水車』のソバを食べたい」とまた出かける提案をした。お昼に横手市に向かい、大好きな「水車」で〃ざるそば〃を味わった。そしてジャスコへと足を向け、店内をブラブラした。
連休の3日間はこうしてあっと言う間に過ぎ去った。でも角館町の満開の桜を楽しみ、西木村のカタクリの美を見つめ、青空の下で妻の実家の人たちとボールを追い、バーベキューも楽しめた。3日目の横手市のブラブラも良かった。時間が自由になる休日をのんびりと過ごせた。短かったが人並みに連休の思い出を刻んだ。角館町、西木村を歩いて撮った自分の写真を紹介したい。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|