「私はこちらに来てまだ10日ほどなので、良かったら友達になってもらえませんか?蘇州のいろんなことを教えて欲しいんですが・・・・」と声をかけた相手がなんと16歳年下の女子大生。この女子大生エンさんとの出会いが、今の私の蘇州での生活の基盤を作ってくれています。
忘れもしない4月2日結婚記念日、夫の事務所が入っているビルの最上階の高級中華レストランに食事に行きましたが、メニューが全て中国語だったので、まだ慣れていない私たちは「英語のメニューはありますか?」(日本語のメニューがあればもっといいけど)とスタッフに聞いたところ、「日本語が少しできます」と、とても緊張した様子で一人の若い女性のスタッフが対応してくれました。とても親切で、丁寧に対応してくれたので、日本語が少しできるし、友達になりたいと思い、ワインを飲んでちょっと勢いを付け「友達になってくれませんか?」と声をかけたところ..快く”OK!!” 。名刺に名前と電話番号を書いて渡してくれました。私も丁度その日に携帯電話を買ってもらったばかりだったので、電話番号を伝えました。なかなかグットタイミング!!。彼女は蘇州の大学の3年生。彼女の日本語の先生は日本人で、娘さんも一緒にきているから紹介しますと言ってくれ、これから先の中国生活が楽しそうになる気がしてワクワクしながら、高級中華料理を頂きました。めちゃくちゃおいしかった。この2ヶ月間の間おいしい料理を沢山食べましたが、まだあの店を越える料理にはであってないかも・・・・ 。
翌日、3日後の水曜日に一緒にお昼ご飯を食べましょうとお誘いのTEL。喜び勇んで待ち合わせの場所に行くと、彼女が既に居て 「先生(日本語)の娘さんを紹介しますので一緒に食事に行きましょう。そして私の大学に行きましょう!」と言う。えっ?食事はいいとしても、私が一緒に大学に行っていいの?彼女が言ってる事が今ひとつ理解出来ず、私は彼女の自転車の後ろに乗って、先生の自宅へ。この自転車がちょっと・・・・・私が後ろに乗ったら壊れそうな古〜い自転車。それで二人乗りで車がバンバン通る大ローターリーを横切るっていうから・・・私はしっかり彼女に抱きついて、「こわい〜ツ!!」を連発。大海に手漕ぎボートで沖に出るようなそんな感覚でした。ロータリーを無事に横切って、ほっと一安心。貴重な体験ありがとうと一言。
先生のお宅は、我がアパートから歩いて15分ほどの大学の構内。 エンさんとも会うのが2回目であまりよく知らないのに、いきなり日本人の大学教授のお宅にお邪魔なんて・・・かなり緊張しましたが先生はとっても温かく迎えていただき、娘さんを紹介してくれました。その後3人でランチへ。
先生の娘さんは私より少し若く、語学留学で両親のところに来たそうです。そしてたまたま1年生に日本語を教えていた先生が病欠になり、なんとなんの経験もないのに日本語指導を頼まれてしまって、水曜日と木曜日3クラスに教える事に。1年生はまだ日本語がほとんど分からないし、中国語がほとんど出来ないときだったから、エンさんが通訳を担当しているとのこと。食事をしながら、突然「ちかこさん、今日私の授業手伝って欲しいんです」私は「はい???」 「日本で、よそのお宅に訪問したときの挨拶とマナーをやるので、実践して見せたいと思うんですが」とのこと。
頑張ってる彼女のお役にたつなら・・・・ヨッシャー!ってな感じで大学に一緒に行きましたが・・・・でも、私が授業に参加していいの?とちょっと不安が募る。何しろ私は大学に行ってないから大学と言うところはテレビドラマでしか知らない。「大丈夫!大丈夫!日本と違ってアバウトだから」と、伊藤さんの言葉を借りるなら、なんともおおらか。教室は30名ぐらい入る割と小さな教室。ビックリしたのは、机と椅子がくっついてる!!背の低い脚の短い私が座るととても窮屈。椅子を引くと机が前にでちゃう。授業中3回ほど慣れなくてガタンと音を出してしまい、授業に雑音を響かせてしまって・・・・・申し訳ない。
先ず授業の初めに学生達に私を紹介してくれました。大学1年生の子たちだから大丈夫だろうと甘い考えでいたら、やはり30名の学生の前にたつとすごい緊張しちゃって、自己紹介は日本語にもかかわらずシドロモドロ。
そしていよいよ講義開始、家に訪問する設定で私が訪問客役。演劇の様にドアを開けるところからやって見せました。授業が始まる前に少し打ち合わせでリハーサルもどきはやったけど、ほとんどぶっつけ本番。話す言葉は黒板に書いて有り、それを言えばいいだけで簡単なはずが・・・・やっぱり人前でやるのはかなり緊張「こんにちは〜」から始まって「では、そろそろ帰ります」までのほんの短い時間で、なぜか必要以上にお礼を言ってみたり、ペコペコしちゃう私。笑いを取りながら楽しく?やって見せました。その後、学生2組に実践でやってもらったら、二人ともお辞儀したり、ペコペコしている・・・・・。そう、訪問客の私の役柄は結構というか、かなり重要だったのです。学生の実践を見て、やばい!!とあせっても後のまつり。日本ではお宅訪問したときはペコペコするものだと伝えてしまったのかも・・・・。もし、日本でペコペコしている中国人が居たら私の影響かも〜責任重大。
気を取り直し、授業が終わって、私が写真を撮りたいと言ったら、エンさんが通訳してくれてみんなで記念撮影。
授業の初めに、「日本語を上達するには、日本語で沢山話すことです。積極的に日本語で話しかけてみてください」と言ってたので、帰り際に学生達が私のところに沢山来たらどうしようとドキドキしましたが、み〜んなあっさり、バイバイっと笑顔で帰っていきました。ほっとしている私と、さびしいような気持ちの私がいてなんだか複雑。みんな日本に興味を持っていて、いろいろ聞きたいんじゃないの?と思ったけど、そうだ私が中国語が話せないから聞かれても伝えられない。学生達もまだ日本語がよく分からない。だから学生のほうがよく分かっていて話しかけなかっただけだったことに後で気づきました。
日本で大学に行ったと言えば、青学の食堂ぐらいだったから、中国の大学で授業に飛び入り出演させてもらって、それも出会ったばかりの人達と一緒に・・・・私も度胸があると言うか、ずうずうしいと言うか。そんなことで、日本ではありえない貴重な体験をさせてもらいました。
翌週の水曜日と木曜日も、大学に一緒に行って、授業を見学。教壇で身振り手振りで一生懸命教えている彼女の姿を見て尊敬したし、勇気ある行動に本当に感動しました!
エンさんと彼女との出会いが縁で、日本人留学生と知り合えたり、中国語の先生との出会いがあったり、中国人の大学生達と知り合えたりと、出会いの輪が広がりました。何しろ私より10歳以上も若い子たちと付き合えるようになって、私は精神的にも外見的にも、若々しくいる必要性があって、結構楽しめています。中国語もまだ思うように話せなくても、学生達が一生懸命励ましてくれます。嬉しくってウルウルすることもあります。体力的に、カラオケ的にはかなり年齢を感じることがあって、落ち込むこともありますが・・・・・4月2日結婚記念日に神様から素敵なプレゼントを頂いたんだなぁっと夫と話しながら、素敵な出会いに感謝感謝の毎日です。
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