岩間郁夫さんの「旅の雑記(11)マーボ豆腐」(05・06・21)

  日本は入梅の季節ですね、でも、今年は空梅雨になりそうな気配とか?。サンノゼは、平年に比べると随分気温は低めです。今週辺りから殆どの学校は年度も終わり、夏休みに入ります。所謂、バケーションのシーズンなのですが、今年も私にはあんまり縁が無さそうです。
 
  今日は中華料理の話をさせてください。アメリカを含めて世界の主要国を旅行する限り、間違いなく見つけられるのは中華料理の店です。日本食も世界中で大分ポピュラーになりましたが、中華料理店の数とは比較になりません。それだけ世界中の人に中華料理は行き渡っているのですね。
 
  アメリカの本当に小さな田舎町。そこにはレストランが一軒しかなく典型的なアメリカンメニューを中心とする店でしたが、何とウエイトレスから手渡されたメニューの一部には中華料理と思しき料理の名が載ってました。ウエイトレスに聞くと、中華だと云うし、美味しいから食べて見たら。。。と彼女に勧められたので、同行した私の仲間が、乗せられて注文してみたのですが、やっぱり、当人のイメージとは随分異なり、見かけも味も中華とは違うんじゃないか?と思われるメニューが出てきました。正しく中華風と表現した方が良いのかもしれませんが、恐らくアメリカ人シェフが、レシピーか何かを参考にして、限られた食材と調味料を基に、独自に作ったのでしょうね?。でもメニューに載せていると云うことは、それなりに注文する客がいるんだ!と感心しました。
 
  その中華ですが、仕事の関係で、私自身、この2年ほど中国内に長く滞在する機会が増えました。当然ながら、滞在中の食事は3食共にほぼ100%中華になのですが、中華料理に全く抵抗のない私は、時折出てくる妙な食材を含めて結構食事を楽しんでいます。さて、中国人が中華を好むのは当たり前のことなのですが、メニューの好みに関し、面白い場面に出くわしました。私の好みのメニューの1つにマーボ豆腐があります。中国でも一般的な料理ですが、その料理スタイルで、香辛料の使い方や辛さに随分違いがあります。

  私はマーボ豆腐としては四川風が一番好きですが、激辛に仕上げる湖南風。多少甘みがあって、あっさり味の上海風も無論悪くありません。ところが、このマーボ豆腐。中国人のグループ仲間と一緒に食事をする時、私がマーボ豆腐を注文するぞ!と云うと、大抵は皆、色々理屈をつけて他のメニューを選ぶように仕向けるのです。そんな経験を何回かしたので、ある時、中国人はマーボ豆腐をあんまり好きじゃ無いのか?って冗談半分にたずねたことがあるのですが、彼らも嫌いでは無いのです。

  しかし、話を聞くと、マーボ豆腐と云うのは、彼らにとって極めて一般的な家庭料理なんですね。だから、レストランに来て、色々なメニューがあるにも関わらず、態々、お金を払って、マーボ豆腐と云うのは納得し難いんですね。やっぱりレストランでしか食べられないものを注文しよう!と云うことなんです。全く同じ経験を台湾でもしたことがあるので、多分、真実だと思います。
 
  蛇足ですが、アメリカ人が一番好む中華のメニューにホットアンドサワーポークと云うものがあります。これは、アメリカの中華料理店では不可欠なメニューです。日本語名にすると酢豚ですが、日本の酢豚と比べると、ずっと甘い味がします。実はこのメニューも台湾や中国の人はあんまり好きではないみたいです。
 
  結論を言えば日本の中華はやっぱり日本風中華料理。アメリカの中華はアメリカ風中華料理。ローカライズされたものなんですね。日本食も海外に根付いてもっと変化してくのでしょう。
 
岩間@SJ
 
 
写真:中国蘇州盤門エリアです。この地域は観光目的で整備され過ぎ、中国らしさが失せているような感じがします。無論、綺麗なことは好ましいのですが。。。。。 
 

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