岩間郁夫さんの「旅の雑記(15)偽札」(05・11・01)

  11月4日から今年10回目の日本、中国出張です。マンネリ化するのは良くないのですが、定期便みたいな感じですね。この時期になると、同じような出張期間でも衣類の量は増えてしまうので、旅行バックが重くなります。出張中に移動が多い私には、ちょっと苦痛な季節がきました。
 
  私自身が偽札を受け取ったとか、使ったと云う話ではありませんが、今日は偽札に関わる話をさせてください。両替は必要最小限に留めると云うのが旅の鉄則なので、出張先での両替は毎回のことになります。成田空港に着くと先ずは到着ロビーにある両替窓口に向います。

  先日、いつものようにアメリカの銀行で受け取った100ドル紙幣数枚の日本円の両替を頼んだ時のことです。最近、両替窓口では受け取った100ドル紙幣一枚一枚を小型の偽札判定機に通し、真札であることを確認してから両替作業をするのですが、私の出した100ドル札の一枚が、この判定機を通らないのです。

  窓口の銀行員は同じ機械で、二回試みたのですが通りません。更に別の判定機を使ったのですが、やっぱり、それも通らないのです。ありゃりゃ。。。銀行から受け取った100ドル札なのに。。。─と思いましたが、結局、窓口の銀行員はその札をちょっと暗い所に設置した特殊な色を光を当てるテーブルに持ち込んで、透かし、インクを確かめたのでしょう?。最終的には真札と判断、全て両替をしてもらうことが出来ました。

  確かに、両替窓口の列で待っていると、外国人客が両替に出した米ドル札に対して、同じような検査をした結果、偽札とは云いませんが、「この札は両替出来ません」と拒否をされる場面を何回か見たことがあります。
 
  100ドル札と云うのは一万円強の額になる訳ですが、アメリカでは普段の生活の中では、あんまり流通していない札で、これを利用するのは主に海外からの旅行者です。日本からの旅行者の多くの人が、観光地で100ドルの新札(日本の銀行では新札を渡すケースが多いのですね)を沢山使うのを見た私の友人は、100ドル札は日本で印刷しているのかな?なんて云う冗談を言ったことがあります。

  アメリカ国内の小売店のレジで100ドル札を支払いに出すと、直ぐに店員はその札を広げ、天井の照明の光を通して透かしの有無を確認したり、印刷具合や、紙の感触を確かめたりして、かなり慎重に調べます。偽札と疑っているのか?と思うほどで、多くの店ではレジの担当者は、この紙幣を受け取って良いか?店のマネージャーを呼んで確認すると云うのも珍しくありませんし、受け取っても、通常のレジの札入れとは別の場所に保管したり、札にマーカーペンで印を付けて、他の札と区別するなんて云う作業をします。

  ハンバーガーなどのファーストフード店では20ドル以上の額の紙幣は受け取りませんと云うことを店のポリシーとして、レジ表示しているチェーン店もあります。
 
  日本で買い物の支払いに1万円札をレジの担当に渡した時に同じような検査をされたら多分、お客から、客を疑っているのか?と、たちどころに文句が出そうな感じもしますが、アメリカではレジ担当者の当たり前の作業になっています。実態は知りませんが、アメリカで流通している云%の高額紙幣は海外から持ち込まれる偽札。。。。なんて云う話を聞いたことがありますが、もし、そうだとすると、もっと頻繁にアメリカのTVニュースで偽札事件の報道があっても、よさそうな印象を持ちますが、あまり報道で知ることはありません。逆に記事になるぬほど頻発しているのかもしれませんね。
 
  共産圏国家では、偽札作りや利用は重犯罪で死刑と聞きますが、現実に偽札は随分市場に横行しているのではないかと思います。アメリカ同様、中国内で50元(700円ぐらい)、100元(1400円ぐらい)札をレジに出すと、店員はやはり慎重にその札を広げて、天井照明の光を通して透かしの具合を確認します。そして不都合を感じると偽札とは云いませんが、他の札はないか?と客にその札の交換を求めます。

  クレジットカードの店舗利用はさほど普及していないので、買い物の中で、50元とか100元札は日常頻繁に使われるので、調べる側も結構面倒な作業になると思いますが、受け取りは慎重です。
 
  でもアメリカの札ですが、多分利用されて気がついた方もいらっしゃると思いますが、時々印刷部分が札の中心からかなりズレたものがあります。多分、印刷後のカッテイングの問題だと思うのですが、ちょっと大雑把な感じがしますね。
 
岩間@SJ
 
 
写真:中国内に向う香港の鉄道の基点。ホンハム駅構内のみやげ物店。その二階はレストランです。店の名前に日本語が混じっていますね。この駅からは中国との境の最終羅湖駅で降り入国手続きして深センに入る旅客を乗せる電車や、広州、青島、北京に向う列車が出発する国際駅です。ですから空港のように入国審査や税関があります。今は中国内からの観光客を迎える駅としてにぎやかです。