野鳥散策番外編「危機一髪・トンビの脱出劇その一部始終」(06・09・24)
 

  20日の一般ニュースでも取り上げたトンビの救出劇だが、その一部始終をカメラに収めた大仙市神宮寺蓮沼の小山清さん(69)から寄せられた写真を紹介したい。トンビは釣りに使うルアー、いわゆる疑似餌にごまかされ、魚だと思って食べようとしたらルアーについている針がクチバシに刺さったうえにその針に引っかかっていたビニール袋が足に絡み、飛べなくなっていたのである。しかも、そのビニール袋がさらに杭に引っ掛かり、飛べなくなったトンビはもがき苦しむばかりだったようだ。
 
 疑似餌の針に着いたビニール袋が杭に引っ掛かり飛べなくなったトンビ。   仲間のトンビが上空で心配しながら見守った。

   異様な鳴き声に気づいた小山さんがそのトンビの危機を見つけ、一人では救出が無理だと判断し、近くで堤防の除草作業をしていた人たちに救出を頼んだ。幸いその人たちは針金を切り取るボルトクリッパーという道具を持っており、それでトンビのクチバシを貫通していた釣り針を切り抜き、救った。
 
  トンビの救出劇が始まった。

  トンビは人間が無造作に捨てた疑似餌の犠牲になろうとしていたのである。その疑似餌を小山さんから見せてもらったが、一見すると本物の小魚に見える。トンビにとっては本物の魚としか思えなかったかもしれない。だから飛びついた。その疑似餌を見せてもらった時、何てひどいことをと怒りが沸いた。魚釣りを楽しむのはいい。しかし、その後始末だけはきちんとしてもらいたいものだ。
  ボルトクリッパーで釣り針を切り取った。   救われたトンビは再び空を飛べる自由を得て嬉しそうに飛び去った。

  それにしてもトンビが苦しんでいる時、その上空を何度も飛び回って見守っていた仲間がいたという小山さんの話、そしてその写真を見て、感動させられた。こうした話題を届けてくれた野鳥散策連載中の鈴木三郎さんにもお礼を述べたい。
 
これが元凶となったルアー、疑似餌である。鋭い釣り針が付いている。