岩間郁夫さんの「旅の雑記(22)職場のカジュアル化」(10月7日)

  サンノゼは例年より早い雨季のスタートなのか、早々雨季の到来のような曇天と雨の天気です。10月に入って日本の会社、学校では、一斉に衣替えですね。今日はその話を少し。
 
  今年の夏、日本は前環境大臣小池氏のPR効果か?多くの企業もクールズビに関心を示し、私もスーツにネクタイをして訪問する必要が無く多少、楽でした。暑い中、長袖カッターにネクタイ。黒系のスーツを着て、パソコンと書類の入ったバッグを担いで、町を歩くのは本当に大変です(笑)。

  もっとも、訪問先の方々はクールズビとは云っても、上着を着ず、ネクタイをせず、白カッターの第一ボタンを外して、腕まくりしただけの格好が多く、場合によっては、いつものファーマルな格好に直ぐに変身できると云う出で立ちでしたが、それでも大きな変化でした。
 
  でも、10月に入り、季節が変わって、衣替えの時期になるとクールビズにもリセットがかかって元の姿に戻ってしまったようなので、日本ではクールビズの動きが、職場のカジュアル化に変わっていくのには、まだまだ時間がかかりそうな感じがします。アジアの中では台湾は比較的日本に近く、中国はネクタイ、スーツの時代が無くていきなりカジュアル化。香港はその中間と云う印象です。

  アメリカ、特に西海岸で職場のカジュアル化が始まったのは今から15年ほど前です。半導体メーカーよりもパソコンソフトに関わる企業が先行したように思います。それまでは生産ラインである現場は別にして、オフィースでは日本同様スーツにネクタイが主流でした。マイクロソフトやアップルコンピューター社がはしりです。マイクロソフト社内ではビルゲーツ氏の格好イコール社内のカジュアル標準でしたが、アップルコンピューターの当時のカジュアル化は少々行き過ぎだった感じで、会議に参加する社員が、Tシャツに短パン、サンダル履。来訪者はネクタイにスーツと云う訳ですから、外来者には不快感を与えるほどでその印象はイマイチでした。

  その後、金曜日だけをカジュアルデーとし、ノータイ、ノースーツを提案する会社が増えだし、やがて毎日のカジュアルに変わりました。技術者出身のハイテック企業経営者がカジュアルを好んだことから、社員への広がりも早かったように思いますし、ほぼ100%の社員が車通勤と云う社会環境もそれを加速させた背景の一つかもしれません。

  今、サンノゼを中心とするシリコンバレーで職場のカジュアル化を実施していない企業や役所は少なく、一番出遅れていた日系企業の中の日本人駐在員も今はカジュアル姿に変わりました。
 
  ただ、このオフィースのカジュアル化にもいくつかの暗黙のルールがあります。オフィース内でのジーンズとTシャツの着用は顰蹙(ひんしゅく)をかいますし、超ミニスカートや短パン
も職場では不可です。ジーンズは現場の作業着か、若しくは学生が着用するもの。超ミニスカートや短パンは遊び着と云う意識があるのだと思います。同様にノースリーブ姿も受けはよくありません。無論、サンダルっぽい履物も男女に関わらず嫌われます。その視点ではアメリカ人と云うのは意外に保守的です。
 
 日本のオフィースでカジュアル化が進んだときジーンズ他は、どう扱われるか?興味あります。
 
 岩間@SJ
 
 写真は台北の原宿(?)西門地区です。日本の流行に一番敏感なところだそうです。