岩間郁夫さんの「旅の雑記(24)偽札?」(06・12・24)
 

  一足早く、我々のオフィースは23日からクリスマス休暇に入りました。個人の有休二日加えて元旦までの長い連休です。でも、仕事始めは年明けの2日からと云うのが少々厳しいところです。

  先日、中国広東省深セン市で暮らす知人のブログに偽札の話題が載せられていました。興味深く読ませてもらったのですが、人民元のみならず米ドル紙幣も海外を含め偽札が相当流通していると云う話を聞きます。今日はその偽札の話を少しさせてください。

  私の場合、成田空港に到着すると、先ずは日本円を必要とする為、毎回、空港の銀行窓口で両替をします。アメリカ国内で米ドルから円に両替するよりも、成田空港で両替する方が交換比率が良くて得なのです。窓口で順番を待っていると、時々、両替を申し込んだ旅行者の米ドル札に対し、「これは両替できません」とか「他の紙幣はありませんか?」と云う会話が聞こえます。

  偽札の疑いがあると云うことで、銀行側は両替を拒否している訳です。通常、窓口では両替前に紙幣の一枚一枚を偽札発見器に通し、異常がある場合は、光を通して、そのすかしを確かめたり、手元の暗い場所で紙幣に特殊な光を当ててその印刷を確認したりします。日本の紙幣で無いからか?疑い有りと判定した場合でも、窓口では「偽札です」とか「疑いがあります」と云わずに、両替を拒否するだけで即警察に通報するとか云うようなことは行わないようです。

  偽札絡みの私自身の経験は、昨年秋、アメリカの銀行から引き出した100ドル札を成田空港内の外資系の両替所で日本円に両替しようとしたところ、その窓口には偽札判定機が置かれて無かったからか?私が手渡した100ドル札の番号を見て「○○の番号で始まる精巧な偽札の100ドル紙幣が多量に流通しているので、この番号で始まる札は両替できません」と言われたことがあります。まさか?銀行で受け取った米ドル札が偽札と云うことも無いと思いますが、文句を云ってもラチがあかないでしょうから、そこでの両替を諦め、同じお札を同じ空港内の日系銀行の両替窓口に持っていったのですが、問題無く偽札判定機で白となり日本円に両替してもらった記憶があります。

  米ドルの偽札が相当量、現実に世界市場に入り込んでいると云う話ですが、不思議なことにアメリカ国内の報道で、XXX市米ドルの偽札が何枚見つかった!と云うようなニュースを聞いたことがありません。話題にならないほど多くの偽札が流通しているのか?当局が秘密事項にしているのか?良く分かりませんが、ニュースで流れることは無いのです。日本だと、1〜2枚の日本円の偽札が見つかっただけで、大きなニュースとして報道されていますよね。

  では民間は偽札に対して無神経か?と云うとそうでもありません。多くの店舗のレジなどでは100ドル等の高額紙幣の受け取りには非常に慎重です。レジの担当者は受け取ると、最低、客の前で受け取った札を天井の明かりを通し、すかしを確認するし紙質を手触りで確認します。更に店のマネージャーに受け取りの了解を得る店も多くありますし、マジックインキのようなもので札の一部に線を引き、札の印刷インクに滲みが出たり、消えたりしないかを確かめます。また、ファーストフード店では20ドル以上の紙幣はレジで受け取りませんと、はっきりサインを出しているところもあります。それだけ偽札を警戒しているんだと思います。でもニュースにならない?本当に不思議です。

  中国の店だとレジの対応も凄いです。やはり私の経験ですが、レジの担当は客から受け取った100元札のすかしや印刷色を見て、大きな声で客に、これは偽札だから使えないと、その札を客に突っ返すのです。客もまさか?って云う顔はしますが、特にレジと揉め事になることも無く、おかしいな〜と云いながら、別の100元札で支払います。ただ、それで終わりです。

  やはり、警察に相当する公安に届け出ると云う訳でも無く、周りもそれほど気にしているような感じではありません。その偽札らしいお金を持っている人も、公安に持ち込むとは思えないので、多分、別の店で使ってしまうのでしょうね。知人の話によると、お釣りに貰った札の中に偽札が混じっていたとか、渡した札に対して、お釣りが無いと云って客に返却した時に既に偽札にすり返られてしまったと云うような例が多いようです。

  でも見慣れた札ならまだ異常を感じることもあるとは思うのですが、香港のように中央銀行がお札を印刷発行するのでなく、複数の市中銀行が紙幣を印刷発行する国では、同じ金額の札でも、そのデザインや印刷色が違う訳ですから、旅行者にとって偽札を見抜くと云うのは至難の業だと思います。

それでは、良いお年を!

岩間@SJ

写真はマカオ市内の通りです。込み合う店内で何を売っているのか?のぞいてみたら、どうも色々な肉の燻製をノシたようなもので、鋏で切って秤売りしてました。何故か?お客は女性ばっかり。。。。。マカオも不思議な国で、独自の貨幣もあるのですが、巷でも自由に香港ドルが一対一の両替比率で流通しているのです。