北側に面した玄関前の雪が跡形もなく消えた。玄関前の雪解けは紛れもなく、わが家への春のお告げである。朝の散歩は続いているが、田んぼに張りついていた雪もすっかり消えて、道路の路肩の土からはフキノトウや踊り子草が芽生え始めている。暑さ寒さも彼岸までと昔から言われたが、彼岸明けの24日からすっかり暖かくなった。
もう諦めたが、それでいて時々腹立たしくなるのが迷惑メールだ。ネット新聞として取材情報が得られればと、メールアドレスを公開しているのも一因だろうが、「出会い系」からの本紙へのメール送信がすさまじい。自動的にスパムメールとして特定のボックスに振り分けられるものの、その送られてきたメールの中には「連絡ありがとう」とか、「当選しました」、あるいは「お元気ですか」、「お願いです」、「重要なお知らせ」など気がかりな題名もあって、つい中身を確認するため開いてしまう。
開いてみるとそのどれもこれもが「完全登録無料」「お金は一切かかりません」「○○さまがあなたからの連絡を待ってます」などばかりである。それが一夜にしてほぼ40通前後、そして記者室で原稿を打ってお昼ごろメールをチェックすると再び20通から30通、午後も夕方までは30通から40通も入っている。
中にはスパムメールのチェック機能をかいくぐって一般受信ボックスに入ってくるものもある。結局、削除、削除の連続なのだが、その削除の連続でつい大切な人からのメールまで削除してしまい、謝罪のメールを書いて再送信してもらうこともある。しかも、数が数だけに受信するにも時間を結構、食う。忙しい時などは、「迷惑メール、いい加減にしてくれ」と叫びたくなる。
こうした中、仙台市の女性から「〜ネパールの赤ひげ〜故・岩村昇医師 写真展」のお知らせを依頼するメールを受けた。JOCS(社団法人日本キリスト教海外医療協力会)仙台支部がボランティアとして行う「写真展」であり、同時に医療ワーカーを海外に派遣するための資金集めのため、使用済み切手収集への協力依頼だった。そのメールを受けた時はさわやかな風が胸の中を通り過ぎた様な気がした。
記事掲載のため、問い合わせのメールをその人とやり取りしたが、返信されてくるメールのシッカリした文章、そして本紙に掲載されている表紙写真へのお褒めの言葉まであった。こうした温かい配慮は嬉しい。
岩村医師の写真展へ本紙がどの程度、力添えできるかは分からないが、病気や貧困で苦しんでいる人たちのためにコツコツと使用済み切手を集め、それを整理し、活動資金として充てるという無償の作業に時間を割いている温かい心に乾杯したいと思った。同時に機会があったら仙台まで出かけ、ネパールの赤ひげと敬愛された故・岩村医師の写真展も観たいとも思う。18年にわたってネパールで結核やハンセン氏病、マラリア、コレラなどの感染症予防と治療、栄養改善に尽くしたという。
こうした方を心から尊敬し、そしてさらに第二の岩村医師を海外に派遣したいと使用済み切手で資金集めをしている仙台市の女性らの活動の優しさに敬意を表したい。
ケンニチはこのごろ、精神的にも体力的にも疲労気味で、先週は「こちら編集室」を休んだ。そうした中、今日も県議選の立候補の取材に追われた。定数5の大仙市仙北郡選挙区に立候補した10人の主張や経歴を紹介する記事、有権者数をどうにかこうにかまとめた。こうした一般取材はまだ継続できそうだが、エッセーとして題材を探し、書きつづるエネルギーはこのごろ失いがちだ。今後も掲載を見合わせた時はどうぞ許されたい。