梅雨明け宣言が1日にあったものの、4日に通過した台風5号の影響か、雨や曇りの日々が続いている。その4日朝には仙北市で国道46号「角館バイパス」の開通式の取材があった。台風が運んできた朝からの強い雨に妻は「あなた。今日は合羽を持っていったほうがいいよ」とビニール袋に入った合羽を渡した。
雨の日の取材はこれまでも何度もあったが、合羽を着ての取材はない。「要らないよ」と言いかけたが、せっかく用意したのを断るわけにもいくまいと車に乗せて出かけた。しばらく走って「合羽を持っていけ」と心配した妻の配慮が当たっていたのが分かった。台風がもたらした雨は次第に強まり、横殴りの風雨となった。取材現場に着くとさらに雨脚は強まり、会場で交通整理のガードマンたちは全員、雨合羽の完全武装だった。
こちらも急いで合羽をはおり、長靴を履いた。手にした傘は横殴りの雨で役に立たなかった。パレードを写そうとカメラを手にした報道関係者が傘を手に取材現場に立っていたが、ズボンから上着までずぶ濡れの状態だった。気の毒と思ったが、その姿を観て、現場から自宅に電話を入れた。「今、角館町にいるけど合羽ありがとう。本当に助かったよ。傘は全然、役に立たない状態なんだ」と礼を述べた。
いつの間に買い求めていたのか、真新しい合羽を着用しながら「カミさんは天才だよ」と我ながら思った。
県南日々新聞の読者の状況を解析する「Google Analytics」というホームページがある。本紙を技術面でカバーしてくれている「きたうら花ねっと」の海賀孝明さんが昨年、本紙のデータ管理用にと設定してくれたものだ。そのホームページが先月から更新された。以前はただ世界地図が示され、どこの国の都市に読者がどの位の数でいるのか○印で分かるようになっていたが、新しい設定では地図上のデータ表示がさらに詳しく分かるようになった。
そのデータを観測するとアメリカではニューヨーク、ミネソタ、カリフォルニア、ワシントン、ニュージャージー、テキサス、ハワイなど10州に読者がいることが示される。しかも、1カ月間で各州から何人の読者が本紙を訪れたかまで数字で示される。
読者はヨーロッパにも多く、イギリス、フランス、ドイツ、オランダ、ポーランド、チェコ、そして最近はフィンランドからも来るようになった。
アジアでは中国はもちろん韓国、香港、ベトナムやマレーシア、インドネシア、そしてオーストラリアの都市からも読者は訪れている。今のところ、読者が空白なのはロシアとインド、アフリカ大陸だけだ。今年春までにはロシア中央部にも読者は居た。
都市で分類すると世界の229の都市に読者がいることを示し、セッション数でトップは秋田市、そしてなぜかケンニチの発信地・大曲市(ページは英語圏のものであり、まだ大仙市にはなってない)は2番目となり、3位が東京、4位は白河市、そして仙台、大阪と続き、東北の各都市、北海道の札幌、函館などが並び、その間にロスアンジェルスやロンドン、パリ、ニューヨーク、ホノルル、香港、プラハといった海外の大都市が上位に顔を出す。そして長崎、京都、市川、沖縄などが順を競っている。
愛称・ケンニチとして465万ヒットを超えた本紙は本当に世界中の都市と結ばれているのを実感する。秋田県出身で海外で暮らしている人が読者となっているのか、それとも何かを切っ掛けに本紙を知り、訪れるようになったのか。台風5号が通過して以来、再び梅雨空に戻ったような鬱陶しい日々の中、「Google
Analytics」を開いては様々な想像をし、楽しんでいる。
8月10日午後、空は相変わらず曇っており、じとじととした空気で淀んでいる。今日は午前中に原稿を2本仕上げ、自宅で昼食を済ませ、庭に出て伸び過ぎた木の枝を切り取るなどノンビリと過ごしている。セミの鳴き声がうつろに響いた。