秋田の桜は満開なのですね。ケンニチに載せた写真。見事な桜ですね。滞在中の武漢で桜を観たのは1ケ月ほど前でしたから、今年は随分長く桜を観ているような感じがします。5月連休に賑わうと云う角館の桜も一度は観てみたいです。
この5年間ほど中国企業の仕事に関わったことから中国出入国のスタンプでパスポート一冊分がいっぱいになるほど出張を繰り返しましたが、実は訪問先の市内にある簡単に出かけられる場所を除いては観光地と呼ばれる場所には全く出かけたことは無く、今になると残念至極の感じもしますが、逆に中国現地企業の中でたった一人の日本人と云う環境で仕事や生活をしたせいか?正味の中国人の生活や仕事ぶりに触れる機会は多く観光旅行では経験できない雑雑を知ることが出来たと思います。
日本からは隣の国ですが、日本人は意外に中国のことは知っておらず、駐在員として中国に常駐されている方でもその活動の範囲は案外限定されている為、生の中国は意外に分っているようで分っていないような感じがします。そんなことから、しばらく、私の経験を少しずつ話させてください。
初回は通勤の足です。江蘇省の蘇州や四川省の成都では自転車で交通渋滞が起きるほど自転車通勤する人が多いのですが、湖北省の武漢や広東省の広州や深センでは自転車通勤する人をほとんど見かけません。中国内で地下鉄が走っている都市はまだまだ少ないので、多くの人の通勤手段は路線バスの利用です。外国人にはその路線が良く分らなく、何処で降りて良いのか?敬遠されがちなバスですが、地元の人にとっては大切な足で運行本数も多く複数社が同じ路線を走行していることもあり、路線を熟知していれば大変便利です。
私はアメリカ国内で路線バスを利用したことは一度もありませんが、中国滞在中には時々利用します。路線バスの運賃は都市によって定額運賃のところと、車掌が乗車し目的地の距離に応じて料金が異なる乗車券になるところがあります。
また同じ路線でもエアコン暖房付きのバス料金は2元(30円)。エアコン暖房無しのバス料金は1元(15円)と差があります。どのバスも通勤時間帯はとても混雑してますので座席に座ると云うエアコン無しのバスは夏は蒸し風呂です。逆に満員でも冬は隙間風で足が震えるほどです。定額料金のバスはワンマン形式で料金箱はあっても両替機は無く、運転手はつり銭をくれません。
ですから2元料金のバスを利用して5元札を料金箱に入れた乗客は、次に乗車してくる人から、3元のつり銭分を直接受け取っています。始めはこのルール(?)が分らず、何故?貴方が私の運賃を受け取るのだ?と困惑したこともありました。
バスの座席はプラスチック製でクッションは無く、乗り心地は最悪ですが、室内に液晶画面がありビデオを流しているバスもあります。逆に室内照明の無い(壊れている?)バスもあり、夜の車内は真っ暗と云うバスも経験しました。
中国では地下鉄を除き、鉄道を利用した通勤と云うことはほとんどありませんから、路線バス利用で渋滞の中を片道一時間半ぐらいが通勤の限界となり、それを超える郊外に住宅地は広がりません。ですから、市内の便利な場所のアパートで暮らすと云うのが結構重要な生活の要素になります。
ハイテック企業は町中から更に離れた高新区とか開発区等と呼ばれる新しい工業団地にありますから、バスの路線は限られていますし、あってもその本数は少ないので、会社は朝夕だけ町中と会社を結ぶバスをチャーターしたり、自社バスを運行、多くの通勤者はそれを利用しています。
夕方は勤務時間が終わった15分後にバスが会社を出るので、定時就業後、社内から一斉に社員がいなくなります。アメリカや日本では特に残業が多いと云われるハイテック企業でも中国企業では残業者はほとんどいないことが多いです。残業後の帰宅手段にバス路線の多いダウンタウンまでタクシーか徒歩以外の移動手段が無いからです。
そのタクシーですが日本やアメリカと比べると料金はけた違いに安いです。タクシーはポンコツ車に近い状態で車内は掃除をしたことがないのでは?と思うぐらい汚れていて、座席部分以外は埃だらけですが、運賃が安いのも特徴です。ただ上海等では車両も新しく、シートカバーの付いたタクシーになり、運転手も制服着用と変化は起こっています。
武漢辺りではタクシーの初乗り(1km)は3元(45円)ですから、かなりの距離をタクシーで走っても外国人感覚では安い!の一言です。ただ一般の所得の向上からタクシー利用者は増え、町中を無数走っているようなタクシーですが、通勤時間帯にはなかなか流しが捕まらない。。。と云う問題も増えてきました。特に時間帯によっては行く先で乗車拒否されるのには困ります。
車通勤者?ゼロではありませんが、自家用車通勤出来るのは普通の企業だと、経営者や幹部クラスの人だけです。ただ不思議なのは彼らの乗る車は欧州や日本の高級車ばかりです。中国の場合、輸入車は特別課税で国外の実販売額の2倍の値段になると云うのですが、そんなことは気にならないほどの収入があるのでしょう?ベンツの乗用車でもアメリカでは
CクラスとかEクラスが多いのに中国ではほとんど黒塗りのSクラスです。BMWも700シリーズが多く300シリーズはあまり見かけません。SUVならトヨタのランドクルーザーと云う具合です。
都市部で一般社員として月給2000元(30000円)を得ている人はそれほど多くない状況なのですから、貧富の差が大きいのですね。
岩間@SJ
写真:武漢市内の漢口地域で見かけた新郎新婦が結婚披露宴に向かう車の飾りです。この後続車として飾りの付いた黒塗りのアウデイーが10台ほど用意されてました。車のモデルも色も揃ってましたから、多分、この日の為に業者からチャーターしたものだと思います。大きな一流レストラン内の一フロアーを貸しきって、300〜400人の招待客で披露宴をよく見かけますから、中々の派手婚です。会社の経験者に聞いてみたのですが、披露宴の出費は招待客のご祝儀と大体バランスがとれるそうです。